街の果報者

解説

「豚児売り出す」と同様チャールズ・F・ライズナーが監督した映画で、ロバート・ピロッシュ、ジョージ・シートン共作、ラルフ・スペンス、リチャード・スカイヤー共同脚色になるもの。出演は「歌の翼」のレオ・カリーロを始め、ルイズ・ファゼンダ、テッド・ヒーリー、アイリーン・ハーヴェイ等でチャールズ・G・クラークが撮影に当たった。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:The Winning Ticket

ストーリー

床屋のジョウは妻ノラとメリィという年頃の娘を頭に4人の子供と食客のノラの弟エディとを養って先ずその日に困らぬ暮らしを立てていたが、夫妻はエディが怠け者の博打打ちでかねがね手を焼いていた。ある日ジョウはノラに内緒で競馬の富籤を買ったが賭事嫌いのノラに知れると大騒動になるので秘かに従弟のインチキ弁護士トニイに預けた。其の富籤がたまたま馬を引き当て万一其の馬が競走に勝てば15万弗という事になりある保険会社が其の切符の権利を1万弗で買おうと申し出た。引き当てた馬の「サロメ」は余り人気のない馬でかつ可能性が甚だ乏しい所へ1万弗ただで転げ込む事を知ったジョウ一家はすぐ権利を売る決心をしたが、肝心の切符の所有者者トニィの行方が判らない。競馬は翌日に迫っている。ところが当日になってもトニィは帰らないのでとうとう取引はオジャンになったが、それがかえって、好運の元となり、「サロメ」は優勝し15万弗転げ込む事となった。狂喜したジョウに又悲報がもたらされた。それは切符を預かっていると信じたトニィが実は切符はジョウの家に置いて旅にでた事が判り其の切符はどこを探しても出てこない事だった。ジョウの末子のミッキィが有力な嫌疑者となったが、まだ口も聞けない赤ん坊で切符をどうしたのか皆目判らない。一方ジョウ一家はメリィの手を通じて彼女の勤めている銀行から大金を前借りしていたので当選切符が紛失した事が判るとジョウとエディは詐欺罪で牢屋へ放り込まれるという悲劇になった。ノラはさすがに夫が可愛そうになり彼の愛用のギターを持って牢屋に慰めに来た。そして弟のエディと喧嘩の末其のギターでエディの頭を殴った拍子にギターは割れて、其の中から出てきたのは問題の当たり籤の切符だった。

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