ボンド・ボーイ

解説

リチャード・バーセルメスの第4回ファースト・ナショナル映画で、ジョージ・ワシントン・オグデンの原作を、チャールズ・E・ウィティカーが脚色し、例によってヘンリー・キングが監督した。対手役には「霊魂の呼ぶ声」に端役をしていたヴァージニア・マギーや、「女性の悩み」主演のメアリー・アルデン、「雷火落つる時」等出演のメアリー・サーマン等が出演する。

1922年製作/アメリカ
原題:The Bond Boy

ストーリー

ニューボルト夫人は夫の死後窮乏のうちに息子のジョニーと2人で暮らしていたが、家賃が払えぬのでジョーを地主のアイソン・チェースのもとへ奴隷同様に送らねばならなかった。チェースはジョーを虐待していたが、チェースの妻オリーもまた夫から冷淡な取り扱いを受けて涙のうちに日を送っていた。書物の販売人モーガンはオリーに出奔を勧めた。彼女の心動いたのを見てジョーは彼女にその非を諌めた。その場へおり悪しくチェースが帰って来て、ジョーと争った末、誤って自ら傷ついて死んだが、ジョーはその犯人として捕えられる。自分の無罪を証するためにはオリー夫人の事を話さねばならぬので、夫人の名誉を思い、彼は死刑を宣告されても真相を告白しなかった。しかし彼は死刑の前日オリーがモーガンと同棲している由を聞き、破獄して夫人に迫り真相を告白させる。かくして終始変らぬ愛を捧げていた乙女アリスと彼との恵まれる日は来たのであった。

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