ボッブ・ハムプトン

解説

ランドール・パーリッシュの原作を、「氷原の彼方へ」などを脚色したマリオン・フェアファックスが脚色し、マーシャル・ニーランが自ら監督して製作した活劇で、主役はジェームズ・カークウッドとマージョリー・ドウである。そのほかウェズリー・バリーや、ノア・ビアリー、パット・オマリーも出演する。

1921年製作/アメリカ
原題または英題:Bob Hampton of Placer

ストーリー

物語は1876年に始まる。その頃は米国西部にあってはインディアンが白人の侵入を憤り乱暴を働く頃である。ボッブ・ハムトンはかつて世に在りし頃は陸軍の大尉であったが、身に覚えなき上官殺しの疑を受け、獄裡の苦しみを味ってきた男今は生計のため賭博者となって、骨牌および拳銃の勝負では、相手するものがないほどの剛の者である。彼は西部へ進む移住者の群れに入ったがインディアンに襲われて1隊ことごとく殺されて、生き残ったのはボッブおよび「キッド」と呼ばれた乙女であった。2人は米国の兵士に救われる。不思議なことにその乙女こそボッブの真の娘であることが分かる。ボッブが殺したといわれるブラント少佐の息子ブラント中尉は彼女に恋する。ボッブは真犯人を山中に捕らえることができカスター将軍の陣地へ引き立てるが、途中傷の痛みに耐え兼ねて犯人はブラント中尉へすべてを告白してたおれてしまう。ボッブはインディアンに囲まれて苦戦に陷っているカスター将軍の最後の陣地へ辿りつく。彼と仲の良かった孤児ディックも彼の跡を追って陣地へ来て、2人は遂に相抱いてインディアンの銃丸にたおれた。ボッブの遺書が彼の娘の手に届いた時、彼女は始めて彼が自分の父なることを知った。ボッブは自分の無罪が証明された後親子の名乗りをしたかったのであるが、時はすでに遅く、娘は冷い父の屍に取りすがって身も世もあらなく嘆くのであった。

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