炎と剣

劇場公開日:

解説

「綱渡りの男」のロバート・L・ジャックスが製作し、「ナイアガラ」のヘンリイ・ハサウェイが監督したシネマスコープ1954年作品(テクニカラー)で、アーサー王時代を背景にした活劇映画。ハロルド・フォスターの新聞連載絵入りストーリイを「狙われた駅馬車」のダドリイ・ニコルズが脚色した。撮影は「ノックは無用」のルシエン・バラード、音楽は「巨象の道」のフランツ・ワックスマンが受け持った。主演は「ジュリアス・シーザー(1953)」のジェイム・メイスン、「魔術の恋」のジャネット・リー、「十二哩の暗礁の下に」のロバート・ワグナー、「南海の却火」のデブラ・パジェットで、スターリング・ヘイドン「戦闘機攻撃」、ヴィクター・マクラグレン「静かなる男」、ドナルド・クリスプ、ブライアン・エイハーンらが助演する。

1954年製作/アメリカ
原題または英題:Prince Valiant
配給:20世紀フォックス[極東]会社
劇場公開日:1954年10月9日

ストーリー

アーサー王朝時代。スカンディアのアグア王は、ヴァイキングのスリガンに王位を奪われたため、王妃とヴァリアント王子(ロバート・ワグナー)を連れてアーサー王の庇護下にあるイギリスの小島に身を隠した。ヴァリアント王子は父の指図によってアーサー王の円卓の騎士となるため島を離れた。彼は途中、黒騎士とヴァイキングの兵士が陰謀をめぐらしていることを知った。すなわち、もし黒騎士がアグア王とヴァリアント王子をスリガンにひき渡せば、スリガンはアーサー王の王位を狙う黒騎士を援助するというのである。ヴァリアント王子はキャメロットでアーサー王に会い、すぐにこの陰謀を報告した。王と腹違いの兄弟であるブラック卿(ジェイム・メイスン)はこの話に異様な関心をみせた。アーサー王は、ヴァリアント王子をガウェン卿(スターリング・ヘイドン)に託し、騎士になる修業をさせることになった。ある日、ガウェン卿ち一緒に黒騎士捜査に向かったヴァリアント王子は、ひとりになったところを怪しげな兵士にとりまかれ、重傷をうけた。彼は近くの池に逃れ、そこで水を浴びていたルーク王の王女アレタ姫(ジャネット・リー)とその妹アイリーン姫(デブラ・パジェット)に救われた。やがて王子はアレタ姫と恋仲になり、アレタ姫に母親からもらった黄金の十字架を贈った。キャメロットへ帰った王子は、ガウェン卿が黒騎士の部下に襲われて傷を負ったことを知り、ブラック卿が怪しいと感じたが、ガウェン卿はそれを信じなかった。アーサー王臨席の武芸試合の日、ブラック卿の優勝が決まろうとしたとき、顔を隠してガウェン卿と名乗るヴァリアント王子がブラック卿に挑戦して敗けた。そこへ本もののガウェン卿が出場し、ブラック卿を破って優勝した。ヴァリアント王子は名前をかたった罪を問われ裁かれることになったが、ある夜、父はアグア王から至急帰れと連絡をうけ島に戻った。そこをスリガンの部下に捕らえられ、スカンディアに送りかえされることになった。王子は黒騎士の正体がブラック卿であることを確かめた。スカンディアにはすでに王子の両親も捕らえられ、王子を慕って追って来たアレタ姫も捕らえられた。王子は忠臣ボルダーの助けで脱出し、スリガンを倒して両親とアレタ姫を救い出した。キャメロットに戻ったヴァリアント王子は、アーサー王の前でブラック卿を糾弾し、卿の挑戦に応じて剣をとり激闘の後卿を倒した。王子はアーサー王の円卓の騎士となり、アレタ姫と結ばれた。

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