王になろうとした男のレビュー・感想・評価
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アジアに対する蔑視がなあ・・・
劇中、口八丁手八丁でまんまと主人公2人に騙された族長が、自分の27人の娘から好きなだけ選んでいいぞと提案したときに、「全員、族長の娘なのか?なんて野郎だ」とマイケル・ケインがののしると、ショーン・コネリーのたまわく、
「国が違えば文化も違う。偏見はいかんぞ」・・・
あのさ、それまで、基本、インド人を未開人として描いてましたやん!?(27人云々というのも、たぶんその類ですかね・・・)
冒頭、同乗してきた現地ビジネスマンがいきなりスイカを食べ始めては種皮を車内に吐き捨てるのを見て「出てけ 野蛮人め 首を折りやがれ~っ!」と汽車から突き落とすなど、その最たる例ですわ。
当時の英印の関係性や、仮に未開な民族的特質が当時のインド人に残っていたとしても、観ていてあまり気持ちのいいものではありませんわな・・・
冒険活劇としての古典か?
人は誰でも 多い少ないは別として ある一点では狂っている ~ ラドヤード・キップリング
取り憑かれた男達に惹かれる ジョン・ヒューストン監督の1975年米/英映画
ラドヤード・キップリング原作(1888)で モデルは ジョサイア・ハーラン他、らしい
英領インド帝国の地区長官に「英国に帰れ」と言われ 「英国に帰り 何をするのだ… 」と反論するドレイボット(コネリー)とカーネハン(ケイン)が面白い
偶然も作用して ドレイボットは王になるが、美女との結婚式でボロが出る
飼い慣らされない男達が カフィリスタンの人々を飼い慣らそうとして 失敗する
統治には人心掌握が必要であり その為の現地文化の理解が必須だった
(最新式の銃と戦争だけでは 駄目ね)
失敗したが 野望と一つの支配へのパターンが描かれていて面白かった
フリーメイソンも登場
男のロマン
ある種のバディムービーでもある
ジョン・ヒューストン監督1975年作品。
1880年代インドで野心を抱いたイギリス人がヒマラヤの奥地を目指して…という話。主演のショーン・コネリーの魅力と展開の面白さでみせてくれます。
秘境映画としてはシリアスさが少なめであまり重たくならずクイクイと話が進むのもイイ感じ。監督得意の突き動かされる男達を名優が楽しそうに演じてます。
マイケル・ケインファンも見て損はありません。
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