復活(1927)

解説

トルストイの有名な小説『復活』を映画化したもので、エドウイン・カリュー氏がト翁の嗣子カウント・イリヤ・トルストイ伯爵と共同で改作し更にファイニス・フォックス氏で脚色した台本によって、「謎の刺青」「街のマドンナ」等と同じくエドウイン・カリュー氏が監督製作した。主役は「夜のニューヨーク」「霊魂の叫び」等出演のロッド・ラ・ロック氏と「謎の刺青」出演のドロレス・デル・リオ嬢とで、マーク・マクダーモット氏、ルイシ・ポーモン嬢、クラリッサ・セルウイン嬢、及びトルストイ伯が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Resurrection

ストーリー

若い公爵ドミトリ・ネフリウドフは夏を送るために領地の親戚の家へやってきた。そして伯母さんの召し使いをしている百姓娘のカチウシヤ・マスロウと恋に陥った。しかし堅儀のおばさんはそれを知ると驚いてたちまち仲を割いてしまった。しかし2人の胸には互いに忘れ難い想いが残った。その後露土戦争が起こってドミトリは戦線に向かう途中再び伯母さんの家を訪問した。彼は既に過ぎた夏の純真な青年でなく軍隊生活の放縦さに馴れていた。そしてその夜彼は巧みに伯母さんの目を掠めてカチウシヤと契りを結んだ。彼が戦線にある間にカチウシヤの懐胎したことが伯母さんの目にとまり、伯母さんは家名の汚れと無情にも彼女を放逐してしまった。カチウシヤはドミトリが戦線からソビエトに帰る途中停車場で逢おうとしたが、他に愛人が出来ていた今彼は百姓女に興味を感ずる余裕は無くてカチウシヤに一瞥も与えなかった。カチウシヤはその後嬰児を産み落としたが死んでしまった。失望した彼女は生計を求めて転々し遂に闇の女とまで落ちぶれた。そして運命は飽くまでもカチウシヤに辛く彼女は富裕な商人を毒殺したという罪に問われた。そして不思議にドミトリがその裁判に立ち会うことになった。彼は彼女が犯罪の根本の原因は自分にあると悟って大いに彼女を弁護したが、その甲斐なくカチウシヤはシベリア流刑に処せられた。カチウシヤが多くの流刑囚と共にシベリアに送られる日、ドミトリは深く自責し彼女を救うため彼女と結婚しようとも想った。2人の胸には初恋の日の甘い思い出が帰った。しかしカチウシヤはこの恋の再燃は永続せずたちまち消ゆることを知り、寂しく1人シベリア行に加わった。

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