ヒョットコ六人組

解説

「カンターの闘牛師」「我輩はカモである」のレオ・マッケリーが監督したもので「ママはパパが好き」と同じくキーン・トンプソンとダグラス・マックリーンが共同して書き下ろし、「ヒョットコ夫婦」のウォルター・デレオンと「唄へ!踊れ!(1933)」の台詞執筆者ハリー・ラスキンが共同脚色している。出演者は「ママはパパが好き」「百万円貰ったら」のチャールズ・ラグルズ及びメエリ・ボーランド二人組、ヒョットコ夫婦」「百万円貰ったら」のW・C・フィールズ及びアリソン・スキプワース二人組、「ラジオは笑う」「国際喜劇ホテル」のジョージ・バーンズ及びグレイシー・アレン二人組、の六珍優で、「女難アパート」のグレイス・ブラッドリー、「新世紀」のブラッドリー・ベイジが助演。撮影は「不思議の国のアリス(1933)」「我輩はカモである」のヘンリー・シャープの担当。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:Six of a Kind

ストーリー

銀行員のピンキイは非常に小心で実直な男であった。二週間の休暇をもらうと、彼は長年連れ添った妻のフロラを連れて、カリフォルニアへ自動車旅行を企てた。ところが、妻のフロラは旅費を節約するため、同行の夫婦者を求める広告を出した。それに応じてやってきたのが、ジョージとグレイシイの二人で、この二人は夫婦ではなく、しかも広告の旅費節約とは自分たちの旅費節約のことだと思って、やってきたのだった。ピンキイが出発するとき、銀行の同僚のファーガスンは、銀行か盗みだした5万ドルを鞄に詰め、それをピンキイの鞄と取り替えておいて、ピンキイに持ち出させた。彼は、途中でそれを奪い返し、高飛びするつもりだったが、ピンキイ夫婦はジョージとグレイシイが同道することになったため、予定を変更して、フィリップスバーグへ行くことになった。それとは知らず、ファーガスンはグレンてんフォールスに赴いたが、ピンキイ等が来ていないので、すごすご銀行に取って帰した。一方、ピンキイ夫婦は、自分の鞄に金が入っているなどとは露知らず、ジョージとグレイシイに悩まされながら旅を続けていたが、ある日、強盗に襲われ、鞄以外の持ち物は全部奪われてしまった。ナゲッツビルに辿り着くと、ピンキイは銀行宛に電報を打って送金を依頼した。銀行では、5万ドルの金と共にピンキイの行方が解からないで困っていたところなので、早速で刑事を急派した。ファーガスンは一足先にナゲッツビルに赴き、やっと目的の鞄を手に入れたが、金は無かった。それは、ピンキイの態度と鞄を怪しいと睨んだ宿の主婦ラムフォード夫人が機転をきかして中味を抜き取っておいたのだった。村役人のジョンはピンキイを犯人と決め、訊問を始めた。一同が驚いているところへ、ラムフォード夫人が刑事の一隊を連れて帰ってきた。人相書きによって、隠れたつもりで荷物部屋に閉じ込められていたファーガスンが真犯人とわかり、直ちに彼は捕縛された。このどさくさに紛れて、ジョージとグレイシイはここを逃げ出し、他の同行者の車を捕まえて、カリフォルニアへ向かった。ピンキイ夫婦は初めて、二人きりになれたと同時に改めて30日の休暇を貰い、今度は本当に二人きりの楽しい旅に出発したのであった。

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