蛮地の太陽

劇場公開日:

解説

アフリカ、コンゴの奥地を舞台にしたルイズ・A・スタイントーフの冒険小説の映画化で、「五本の指」のオットー・ラングが製作し、「ナイアガラ」のヘンリー・ハサウェイが監督したテクニカラー1953年作品。「人生模様」(第3話)のイヴリン・ゴフ、ベン・ロバーツのチームが脚色し、撮影は「わが心に歌えば」のレオン・シャムロイ、音楽は「キリマンジャロの雪」のバーナード・ハーマンの担当。主演は「わが心に歌えば」のスーザン・ヘイワード、「G・Iジョー」のロバート・ミッチャムで、ウォルター・スレザク「検察官閣下」、マシュッド・アジャラ、ジョセフ・C・ナーシスらが助演。

1953年製作/96分/アメリカ
原題または英題:White Witch Doctor
配給:20世紀フォックス極東
劇場公開日:1953年11月13日

ストーリー

1907年、2人の冒険家ロニー・ダグラス(ロバート・ミッチャム)とハイズマン(ウォルター・スレザク)はアフリカのコンゴへ猛獣狩にやってきたがあわよくば奥地に埋もれているという黄金を発見したい野心があった。2人は、激しい疲労と危険に堪え切れず、アフリカを立ち去ろうとしたとき一女性にあった。彼女はエレン(スーザン・ヘイワード)と云い、奥地で伝道診療所を開いている医師メリーを訪ねるところであった。ロニーとハイズマンは彼女と一緒に奥地へ進むことにした。一行がある原住民の集落についたとき、エレンは病気で苦しむ酋長の妻を治してやり、原住民たちの好感を得た。酋長の妻を手当てしていた原住民のまじない師は毒グモでエレンを殺そうとしたが危うく救われた。ハイズマンより一足先に目的地についたロニーとエレンは、メリーが既に死んでいることを知った。エレンに心を惹かれるようになったロニーは、彼女の身を気遣い帰国をすすめたが、エレンはメリーにかわって診療所をやって行く決心を固めた。ある日ロニーは酋長の息子がライオンと格闘して重傷を負っているのを見つけ、連れ帰ってエレンの治療を受けさせた。ところが原住民の一隊が現われ、無理やり息子を連れさって行った。そのころハイズマンの一行が原住民と一戦を交えても黄金を探そうとして到着した。ちょうどその時、酋長の息子が重態となり、エレンはロニーと一緒に駆けつけて息子の命を救ってやった。酋長はエレンの真心に感謝して白人に対する憎しみをまったく忘れようと云ったが、ハイズマン一行が原住民の領域を犯して来たので、かえってロニーとエレンが共謀して彼らを導き寄せたのだと云って非難した。ロニーは責任をもってハイズマンらを追い返すと酋長に約束し、ハイズマンと会って彼を説得した。だが聞き入れられなかったばかりか、ハイズマンはロニーを縛り上げ脅迫した。ロニーあやうしと見て彼の忠実な雇人の原住民が、ハイズマンのダイナマイトに火を付けた。その騒ぎにロニーは縛から逃れ、ハイズマンと激しく射ち合って彼を倒した。エレンは原住民の信望を集めて診療所に永久にとどまることになり、ロニーも彼女に協力することを決心した。

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