「「実にくだらない」は褒め言葉」裸の銃(ガン)を持つ男 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
「実にくだらない」は褒め言葉
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お馬鹿映画の鬼才、ザッカー兄弟の映画ですから冗談が通じない人が観たら怒って席を立つこと間違いないでしょう。
ザッカー兄弟のやり口は質より量、30秒に1回は何か仕掛けてくる。
クスクス笑いから大笑い、苦笑いから泣き笑い、まるで笑いの昆虫標本。本作は中年親父がターゲットだから下ネタにまで手を出しているが卑猥な言葉で安直に笑いを取る三流芸人とは格が違う、珍百景もどきのおっぱい型原発(サンオノフレ原発)、ローマ風彫像の立派なアソコなど一目で分かる単純なオブジェから全身サイズのコン○ームなどひねり具合もぶっ飛んでいる。
彼らにしてみればストーリーなどはギャグを盛る器に過ぎないのだからどうでもいいのでしょう、それでも一応007もどき、例のアバンタイトル、一介の警部が何故アラブの密談で大暴れするのか意味不明だがカダフィやアラファト、ゴルバチェフらのそっくりさんをいびり倒したいだけの寸劇、敵の美女が寝返るのも定石だしQもどきの研究者から秘密道具までもらって訪米中のエリザベス女王の暗殺を阻止とパロディ化。
アクション・スペクタクルには欠かせない名優ジョージ・ケネディがバディ役、ザッカー兄弟作の飛行機パニック・パロディ「フライング・ハイ」に声がかかったものの親会社が許さなかったのが口惜しくて本作に出たらしい、こんなお馬鹿映画よせばいいのに、劇中で犯人がロードローラーでぺっちゃんこになるシーンで泣いていたが演技でなく本心だろう、「よせばよかった・・」。
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