白銀の財宝

解説

「卑怯者」の原作者ジョセフ・コンラッドの著名な小説『ノストロモ』を映画化したもので、ロバート・N・リーが脚色し「戦禍」「国なき人」などと同じくローランド・V・リーが監督した。主役は「愛の投縄」「無花果の葉」「3悪人」など出演のジョージ・オブライエンが勤め、「3悪人」「サイベリア」など出演のルー・テリジェン、心身のジョアン・ルネ、ヘレナ・ダルジー、ヘッダ・ホッパーが共演するほか「人生の行路」出演の英国名優スチュワート・ロームも重要なる役を演じている。その他エヴェリン・セルビー、ハーヴェイ・クラーク、オットー・マティーソン、桑原ジョージなどが助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Silver Treasure

ストーリー

南米の仮想図の物語りである。首府スラコはサム・トーム銀山を背にした海港で銀山の持ち主チャールズ・ゴールドはこの町の首権者の観があった。ゴールドが外国人であること、彼の所有に帰している銀山が以前は自分の祖先のものであったことなどから土着民のデクードはゴールドの存在を呪っていた。デクードはソテイロ及びヘルナンデスと共謀し次に輸送される銀塊を略奪する計画を立てた。一方ゴールドは銀塊輸出時期が近づくと気を揉んだ。そして埠頭労働者の棟梁ノストロモを雇うことに決めた。ノストロモは労働者たちは固より町の人々からも任侠の勇者として敬愛されていた彼は子供の時からヴイオラ・カフェーでヴィオラ家の人々と共に住んでいた。その処の2人の娘の中、姉のリンダとノストロモとは婚約されていた、ノストロモは妹のジゼーレに恋され、リンダはラミレスという男に故意をしていたにも拘わらず。さて掠奪者たちは地下の密室で相談し、ソテイロは船を分捕ること、ヘルナンデスは銀塊を途中で奪うこと、デクードは友人を装ってゴールドに付いていること、が決められた。スコラの町はお祭りだった。ノストロモとジゼーレとは始めてお互いの胸中を打つ明けて2人は必ず結婚することを誓った。ゴールドはスパイのボニフイチオの報告に依って掠奪者たちの裏を掻く方法に出て大勢の労働者たちに守られた銀塊運搬車の中には銀塊の代わりにノストロモの部下が潜み、銀塊は荷車で裏道を通って運ばれた。町に降りて来た銀塊運搬列車は案の定ヘルナンデス一味の襲撃を受けノストロモも狙撃されんとしたがヴイオラ・カフェーの主婦が身を以て娘の婿を護った。そして彼女はノストロモにリンダと結婚することを誓わせて真だ。ノストロモはデクードと2人で銀塊を艀に積んで秘密の隠し場に持って行った。そして途中でソテイロのランチに衝突され2人は艀から脱れた。艀は沈んだ。銀塊は一且ソテイロの部下たちが干潮を利用して引き上げたが急報に接したノストロモは部下を率いて襲い、掠奪者共を滅ぼした。傷ついたノストロモはヴイオラ・カフェーで正気づいた。そして彼とジゼーレ、リンダとラミレスの仲が許された。

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