忍術キートンのレビュー・感想・評価
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すごいの一言。
それは、ストーリーに関しても、 技術面に関しても言える。 まず、映画のスクリーンの中に入ってしまうシーン。 本当にあの時代に作られた映画とは思えない完成度。 そして発想。素晴らしい。 また、「文化生活一週間」に関してもここでレビューする。 今回、シネマジャック&ベティで生のピアノ演奏でこの映画を鑑賞した。 生演奏で映画を鑑賞すること自体初めてだった。 冒頭、Monday、9日というカレンダーのカットと共に、 繊細なピアノのメロディが流れる。 それは明らかにスピーカーからではなく、目の前の奏者から聞こえるものである。 泣いてしまった。映画の力に。 奏者の力もそうだけど、今観ている映画自体に何人もの映画人の力がかかっていて、 それを幸運にも、この時代に観させてもらっている。 この時代に生きる自分にも届いている。 その遙かなる映画の力を感じて、感極まった。 ストーリーというか、ほとんど仕掛けに過ぎないシーンの連続だが、 まずカレンダーを捲る仕掛けが好きだったし、 何より、台風が来た時、色々してみるものの諦めて、 二人が外の木箱に座ってただただ寄り添っている姿がすごく好きだった。 言葉にするのも難しいけど、ああ、これが愛だなーと。 正直、こんな昔の映画で、説明書とかいったものが 出てくること自体予想外で、もう逆に何もかも新鮮な状態で見ていた。
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