女房盗塁

解説

「アイスクリーム艦隊」「高等恋愛術」と同じくフランク・タトル氏が監督したクララ・ボウ嬢主演映画で、故エイヴァリー・ホップウッド氏作の喜劇をヘンリー・マイヤース氏が脚色したものである。助演者は「黄金の世界へ」「学窓を出でて」のラルフ・フォーブス氏「春宵巴里合戦」「河宿の夜」のチャールズ・ラグルズ氏、「高等恋愛術」「極楽島満員」のスキーツ・ギャラガー氏を始め、ロジタ・モレノ嬢、ジェネヴァ・ミッチェル嬢及びナタリー・キングストン嬢で、キャメラは「ワイオミングの男」「悪魔の日曜日」のハリー・フィッシュベック氏が担任している。

1930年製作/アメリカ
原題:Her Wedding Night

ストーリー

休暇でパリに滞在中の米国映画女優ノーマ・マーティンはファンに付纏われて困ったあげく美容院に飛込むと、親友グローリア・マーシャルと会い、グローリアが南フランス・サン・マルタンへ行くつもりだというので彼女も行って見ることになる。ノーマが乗った列車には英国の流行唄作者ラリー・チャータースが友人ポップ・ホーレーと共に乗っていた。ラリーは物好きな女達に騒がれるのを嫌がってパリ以来ポップに身代りになって貰っている。目的地に近い小駅でプラットフォームを散歩中ノーマとポップは取残されてしまった。ところが列車には駈落者が乗っていて此の町で結婚することになっていたので、ノーマとポップは間違えられて役場へ連れて行かれ言葉が通じないで何が何だか判らないうちに結婚式は済み、2人は宿帳だと思って結婚証明書に署名したのである。ポップはフリー・チャータース名義だったのでノーマは知らぬ間に流行唄作者と結婚したこととなり、翌日の新聞にはその記事が出た。ポップはノーマを伴ってラリーにラリー・チャータース夫人を紹介した。ラリーは艶福家でルルとイヴァという2人の女に戀せられてもて余していた所だったが、間違いで妻となったノーマとは一目見てお互いに心を惹かれた。ポップはノーマを許婚者グローリアの友人とは知らず、ラリーと対抗してノーマを張合う。一方新聞を見て怒ったルルとイヴァとが押しかけて来たので、ノーマに愛を誓ったばかりのラリーは困惑し、親友で眠がりのバーティー・バードにうまく取りなしを頼むが、手違いが出来ては喜劇を演じ、ノーマが出て行こうとすること数回に及ぶ。此のこんがらがりは宴会の晩に至って頂点に達し、ノーマはルルとラリーとの間に強い疑いを狭む。夜更けて一同寝室に引取ってから、ラリーとポップとノーマとグローリアとルルとバーティーとが入乱れて喜劇を演じたが、結局誤解は去って円満に納まる。

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