ニューヨーク狂想曲

解説

アーサー・ソマーズ・ローシェ氏の小説を、ダリル・フランシス・ザナック氏が脚色し、「大平洋横断」と同じくロイ・デル・ルース氏が監督、モント・ブルー氏が主演したもの。相手役はパッシー・ルス・ミラー嬢で、その他ジョン・ミルジャン氏、ダグラス・ジェラード氏、リー・モーラン氏なども出ている。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Wolf's Clothing

ストーリー

西部からニューヨークに憧れて出て来た青年バリー、やっと仕事にありついて地下鉄道の車掌となってから3年、まだ都会の華かな生活を覗き見したことすらない。が1926年12月1日の夜、一晩の休暇を得て町にさまよい出た彼は自動車に刎ね飛ばされて気絶する。気がつくと彼は自分がクレィジという狂人と間違えられているのを発見する。が、そのお蔭で彼は金持となりルースという美人と知り合いになる。が、それに続いて彼を何処までもクレイジだと思い込んでその跡をつける探偵、クレイジをルースとを種に一儲けしようとする悪漢の一味、それに本物の狂人クレイジ、バリー・ルースなどまでが入り乱れて奇怪の空屋に、ホテルの一室に、海上に、地下鉄道内に、次々にと大騒動、大活劇が持上がる。そしてその間に於けるバリーの大働き。……がなんとその總てが自動車に刎ね飛ばされた後のバリーの熱に浮された頭に浮んだ妄想に過ぎなかったとは。

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