怒濤万里
解説
「氷原の雄叫」「歓楽地獄(1923)」に続くレジナルド・バーカー氏の監督作品で、原作はサラァ・P・マックリーン・グリーン女子の小説「コッド岬の人々」“Cape Cod Folks”これをバーナード・マッコンヴィル氏とJ・G・ホークス氏が書き改め、A・P・ヤンガー氏が脚色したもので、主役は「氷原の雄叫び」に出演し、現在メトロ・ゴールドウィンの花形たるフランス生まれのルネ・アドレー嬢、「嫉妬の創痕」「結婚とは」等に出演した老巧フランクキーナン氏、「アラビアの酋長」「暁の光」当出演のバーバラ・ベッドフォード嬢、「恋の関門」「舞踏士国」当出演のロバート・フレイザー氏等である。ニュー・イングランドの海岸を背景にした海上劇である。
1924年製作/アメリカ
原題または英題:Women Who Give
ストーリー
キーダーブィルという小さな漁村に缶詰業者のジョナサン・スウィフトは娘エミリーと息子ノアーと共に暮らしていた。ノアーは父の旧友で今は灯台守をしているキーラーの娘ベッキーと父の目を忍んで恋仲であった。ジョー・クレイドルという若い船長はエミリーと幼友達で、お互いに憎からず想い合う仲であったが、キーラーの息子エズラが溺死した後、キーラー一家の窮乏を助けるために彼らの家に寄寓して、ベッキーの身の上に同情していた頑固なホスウィフトは息子のノアーとベッキーとの仲を聞きノアーを船へ乗り込ませたので、失望したベッキーはジョーの持ち船に身を忍ばせる。ジョーは出帆した後ベッキーのいることに驚いたが、それよりも驚いたのはこれを知ったエミリーであった。しかしジョーが難破船からノアーを救ったため頑固な父スウィフトの心も釈け、ノアーはベッキーと晴れて夫婦となり、エミリーもジョーに対する誤解が解けて、やがて楽しい日を迎えたのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- レジナルド・バーカー
- 脚本
- バーナード・マッコンビル
- J・G・ホークス
- 脚色
- A・P・ヤンガー
- 原作
- サラァ・P・マックリーン・グリーン
- 撮影
- パーシー・ヒルバーン