トトン

解説

最近フランスに於て水銀中毒で死んだと報ぜられた「光栄ある婦人」の主役オリーヴ・トーマス嬢がセルズニックに移る前、トライアングルで撮した人情劇で、「モルモンの少女」でトムに扮し、「神の鉄槌」を監督したフランク・ボーゼージ氏の監督である。「桃色の女」出演のノーマン・ケリー氏や、ユ社映画で御馴染のフランシス・マックドナルド氏、ジャック・ペリン氏等の共演で、「コルシカの兄弟」を脚色するカスリン・カー女史が原作である。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:Toton

ストーリー

米国の若い画家デイヴィッド・レインはパリのラテン街で美しいフランスの娘イヴォンスに逢い、その清浄な美に憧れて、我が画のモデルに成る事を頼む。二人の間には清い恋が芽ぐんで行った。そして、あわただしい結婚式を済ました後二人は新婚旅行に夢の様に楽しい日を過すのであった。然し二人はレインの家から母の死去を報じて来た為別れねばならなかった。レインが帰宅する時父は弁護士に頼んで息子がパリに於て挙げた結婚の取消しをしてしまう。イヴォンヌはトトンと云う娘を生んで悲しみの中に世を去った。トトンは無頼漢ピエールの情の中に育てられる。ピエールはイヴォンヌの死んだのはレインが無情の為と誤解し、その復讐の為にとトトンを男装して育て、やがて彼女は掏摸として立派な手腕を教えられる。一方トトンの父なるレインは其後妻を持たず、養子のカリウを連れて再びパリへ美術の研究に来る。トトンはカリウと知り合いに成って彼の為使い歩き等をするのであった。一夜ピエールは絵を盗もうとレインの画室に忍び入り、彼を発見して亡きレヴォンヌの讐と呼ばばり、復讐として子なるトトンを掏摸として育て、米国人を憎む様に教え込んだぞと云い放つ。然し、やがてピエールの誤解の解ける時が来た。大戦の始まった後ピエールはトトンに父はレインなる事を告げて死ぬ。彼女は既に相愛の仲なるカリウと結婚した。

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