電話姫
解説
ウィリアム・C・デミル氏作の舞台劇「女」を映画化したもので、エリザベス・ミーハン女史が脚色し、「ボー・ジェスト(1927)」「神我に二十銭を賜う」等と同じくハーバート・ブレノン氏が監督した。主役俳優は「お針娘バーサ」「大山鳴動」等出演のマッジ・ベラミー嬢、「或る男の一生」「南海のアロマ」等出演のワーナー・バクスター氏、「百貨店」「当たり狂言」等出演のローレンス・グレイ氏、「鉄腕の男」「ウィーンの狂乱」等出演のメイ・アリソン嬢及び「ロジタ(1923)」「荒野の孤児」等出演のホルブルック・ブリン氏で、ヘール・ハミルトン氏、ハミルトン・レヴェル氏等も出演している。
1927年製作/アメリカ
原題または英題:The Telephone Girl
ストーリー
マシュウ・スタンデイッシュは知事選挙に際して候補に立ち当選確実と目された。反対側として立候補した現知事マーク・ロビンソンは心平かならず。またロビンソン失脚と共に勢力を失墜すべき政治親分のジム・ブレイクもスタンデツシュの優勢なのを憂いた。そして今はスタンデツシュが5年前独身時代にアトランテイック市に於いて或る夫人と浮名を流した事を掘り出して其の人気を脅かす事以外に方法がなかった。しかし残念な事には其の問題の女の名が判明しないことだった。ブレイクはスタンデツシュが泊まっているホテルの電話交換手キティー・オヴライエンに問題の女の電話番号を漏らしてくれと依頼した彼女は拒絶した。それにはキティーと恋仲であるジム・ブレイクの息子トムとの結婚をジムが許さない事も原因だった。スタンデツシュが呼んだ番号はプラザ1001番だったがキティーはブレイクには教えなかった。其の番号は現知事ロビンソン夫人に警告せよと告げたが夫人は耳をかさなかった。ブレイクはスタンデツシュに事件が朝刊に載るから候補断念すべき事を勧告した。ブレイクは再びキティーを責め立てた。ロビンソン夫人は自分がスタンデツシュと関係があった事を告白した。ロビンソンは我が顔に泥を塗る事のなるので事件は永久に葬られた。キティーはトムと結婚することを許された。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハーバート・ブレノン
- 脚色
- エリザベス・ミーアン
- 原作戯曲
- ウィリアム・C・デミル
- 撮影
- レオ・トーバー