鉄拳娘

解説

「月光の夢」の作者パーシヴァル・ワイルドの原作をウォーレス・クリフトンが脚色し、メトロにいてバァイオラ・ダナの映画などを監督していたダラス・M・フィッツジェラルドがユ社入社後第1回作品として監督したもの。主役は「灯台は燦く」が最近紹介されたグラディス・ウォルトンである。相手は「天空の女」の時と同じくジャック・ペリンである。そのほか「慓悍な若者」に出たウォルター・ペリーとカーメン・フィリップスらが相手役に出演する。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:The Guttersnipe

ストーリー

ニューヨークのあるデパートメントストアーの売り子を勤めているメージー という娘は常にロマンスを憧れ求めている娘であったが、ある時街頭で喧嘩に巻き込まれた若い立派な服装をした男を助けて知り合いになった。その男はメージーが日頃愛読している雑誌「スロッピー・ストーリーズ」の続き物の小説の主人公リットン卿にソックリであった。彼ー―彼の名はトム・ギルローイというー―は実はソーダ水屋の番頭であったが、日頃憧れた夢想が実現したような心持ちで、彼と一緒になって例の続き物の英国貴族の物読を耽読したりした。その中にトムは貨幣偽造の嫌疑者として拘引されたが、メージーは読んだ小説中でリットン卿が、賭博の負債を払い兼ねて困却した際、その愛人の搾乳女がリットン卿を救ったのに倣って、小説の架空を現実に、真犯人を発見し恋人を助け、ともに幸福なる生活に入った。

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