断崖の河
劇場公開日:1962年3月3日
解説
ハロルド・ジャコブ・スミスの原作をもとに、「硫黄島の砂」「逮捕命令」の監督アラン・ドワンが演出したアクション・ドラマ。脚本は原作者スミスとジェームズ・レイセスターが共同で執筆。撮影は「西部に賭ける女」のハロルド・リップスティン、音楽はルイス・フォーブスが担当した。出演は「リスボン」のレイ・ミランド、「ナバロンの要塞」のアンソニー・クイン、デブラ・パジェットなど。
1957年製作/アメリカ
原題または英題:The River's Edge
配給:昭映フィルム
劇場公開日:1962年3月3日
ストーリー
スポーツカーに乗った紳士、実は詐欺師で殺し屋のデニング(レイ・ミランド)が、サンフランシスコからベン・キャメロンを訪ねてやってきた。ベン・キャメロン(アンソニー・クイン)は、朝鮮戦争から退役してデニングの女友達メグ(デブラ・パジェット)と結婚、この地ニューメキシコで牧場を経営し狩猟者の案内人をやっている。デニングは、盗んだ100万ドルを収めたスーツケースを持ち、国境を越えてメキシコに逃げようとしていた。彼はベンを利用し、険しい裏街道沿いに逃げ、その後でメグを奪い返してからベンを殺してしまおうともくろんでいた。デニングが、ベンの牧場に着いたとき、夫婦喧嘩のあげくメグはベンのもとから出て行くところだった。デニングはそんなメグを伴って逃避行へと旅立った。一方、ベンはメグとの和解を求めて2人を追った。そして2人の対決--はデニングの勝利となり、ベンは2人の道案内を強いられた。そして続けられる困難な旅、2人の男は火花を散らすのだが、その間にも、次々と事もなげに人を殺すデニングを見るにつれ、ベンとメグは互いに助け合わねばと決心するのだった。2人の男は、たえず相手のスキをうかがっていたが、ついにデニングはベンを襲った。そして、ベンの足は大きな石の下敷きとなった。デニングはようやく国境を越え、メキシコへたどり着いた。その時、1台の車が突進してきてヘッドライトに目がくらんだデニングはあっという間に断崖へ--。河原では、次々と流れてくるデニングの100ドル札をかき集めているメグとベン。近くにはデニングの死体が横たわっていた。やがて2人は、いくらでも流れてくる紙幣集めに興味を失っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アラン・ドワン
- 脚本
- ハロルド・ジェイコブ・スミス
- ジェームズ・レイセスター
- 原作
- ハロルド・ジェイコブ・スミス
- 製作
- ベネディクト・ボジャース
- 撮影
- ハロルド・リップステイン
- 音楽
- ルイス・フォーブス