太洋の狼

解説

ピーター・B・カイン氏原作の小説をJ・G・ホークス氏が改作、J・グラブ・アレキサンダー氏が脚色し、「第一曲馬団」「怪船幽霊号」等と同じくラルフ・インス氏が監督したもので、前記二映画に悪役を演じたインス氏が双生児の二役を勤め、「モガ地獄」「アメリカ美人」のマーガレット・リヴィングストン嬢と「獅子王ターザン」「紳士怒れば」のドロシー・ダンバー嬢が相手役を演じシャノン・デイ嬢が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Breed of the Sea

ストーリー

ヴァージニアの主教だったペンブローク師の双生児の兄弟トムとトッドは共に父の衣鉢を継ぐべく神学校に入ったが、容貌は酷似しながら性質は似もやらずトムの生真面目なのに反してトッドは山師的な性質だった。兄弟は神学校長フェザーストーンの娘ルスに恋したが、宗教家の娘はトムを愛したのでトッドは退学して中国行の船に投じて去った。5年後牧師となりルスと結婚したトムはジャヴァのバロア島は伝導に赴いた。熱帯の海の旅はトムをして熱を病むにいたらしめた。折も折彼ら夫婦の乗船は海賊船に襲撃され拿捕された。その海賊の頭目は五年前に行方不明になったトッドであったが、髯もじゃの親分姿に夫婦はそれと気づかなかったけれども、二人を認知したトッドはさすがに同胞の愛を抑えかねて秘かに髯を剃ってトム・ベンブロークと名乗り牧師としてパロア島に上陸した。原住民を瞞着すて暴富を得ようとしているブリー・オウデンは牧師の来たのを喜ばず事々に反対し妨害した。トッドは屈せず毅然としてトムのために伝導に従事した。ロウデンの娘マリエッタはトッドを敬しかつ恋した。そしてブリーが教会堂を破壊しトッドを捕らえた時、マリエッタは海賊船に合団した。トッドの片腕ライジは配下を率いて殺到しトッドの急を救った。病ようやく癒えたトムは愛妻ルスと共に改心したライジを連れて今は平和の島となったパロアに上陸した。トッドはそれを見て満足だった。そして寂しく洗浄の人となったが、そこには彼を愛するマリエッタが隠れていた。

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