象狩り二人行脚

解説

「長屋騒動成金物語」と同じくジョージ・シドニーとチャールズ・マレイの共演映画で原作は「禁酒天国」と同じくヴィン・ムーア、エドワード・I・ラディー両氏が合作し「想夫舞曲」のウィリアム・K・ウェルズが脚色並びに台詞を執筆した。助演者は「長屋騒動パリの巻」「海浜狂騒曲」のヴェラ・ゴードン、ケイト・プライス、フランク・デイヴィス「奈翁精神異状なし」「スキナーの昇給」のロイド・ウィトロック、エディ・ケーン、ニック・コグレイなどで、撮影者は「ブロードウェイ(1929)」「キング・オブ・ジャズ」のハル・モーアである。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:The Cohens and Kellys in Africa

ストーリー

コーヘンとケリーは共同でピアノの製造販売を営んでいる。ところがせっかく注文が来てもたちまちち解約されてしまう。原因はピアノの鍵盤がセルロイドで作ってあるので顧客先から苦情を持ち困れ、象牙のキイに改良しない限り破産してしまうことが判った。さて象牙を手に入れる目当てがつかず、2人は頭痛鉢巻、外出して見ると街頭で1人の男がアフリカ原住民を看板になにかアフリカ特産の強壮薬を売っているのを見物した。彼らはその男と相談の結果、細君同伴いよいよアフリカへ象牙取りに探検隊を組織して出発した。見ると聞くとは大違い、象牙どころか、 地へ乗り入れ密林中に迷子となり、ゴリラ、ライオンその他さまざまの猛獣に教われ、細君は捕虜とされるなどなど種々の悲喜劇を演じたが、偶然にも、ズールー集落の酋長がもと、アメリカブルックリンの手品師として鳴らしていたことを発見し、彼の好意により図らずも希望通りの象牙を何万と買い占め一行は意気揚々と帰国し、今までのセルロイド・キーを全廃してますます商売大繁盛を招来することとなる。

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