底抜けびっくり仰天
劇場公開日:1954年1月
解説
ディーン・マーティン、ジェリー・ルイスの底抜けコンビが主演するコメディの1953年作品。「愛しのシバよ帰れ」のハル・B・ウォリスが製作、「腰抜けM・P」のジョージ・マーシャルが監督にあたった。原作は数回映画化されているポール・ディッキー、チャールズ・W・ゴッダード共作のヒット・プレイで、脚色にはハーバート・ベイカーとウォルター・デレオンがあたっている。撮影は「井戸」のアーネスト・ラズロ、音楽監督はジョセフ・J・リリーが担当。共演者はリザベス・スコット(「ハリウッド・アルバム」)、カルメン・ミランダ(「スイングの少女」)、ドロシイ・マローン(「夜も昼も」)、ジョージ・ドレンツ、ウィリアム・チンら。
1953年製作/アメリカ
原題または英題:Scared Stiff
配給:パラマウント映画会社
劇場公開日:1954年1月
ストーリー
紐育のキャバレーで歌っていたラリイ・トッド(ディーン・マー ティン)は、女にもてる人気者だったが、ふとしたことからメェリイ・キャロル(リザベス・スコット)という美しい娘と知りあい、ハヴァナまで一緒に行くことになった。メェリイはハヴァナの海岸の小さな島を遺産として相続したのである。その島にはお化けが出るという噂があり、コーテガという男は島を売るようすすめたが、メェリイはとりあわなかった。ハヴァナ行の汽船にはメェリイ、ラリーと一緒に、ラリイの親友で給仕をしているマイロン(J・リュイス)も行を共にする破目となった。ラリイは、メェリイが怪しい影におびやかさていることに気づき護衛の役を買って出た。メェリイのラリイに対する感謝の気持ちは、やがて愛に変わった。メェリイは船中で古い友人トニイに会い、島にお化けの出る噂は真実だと告げたが、ラリイはこれを信ぜず、島へ着いたらお化けをあばくと豪語した。臆病なマイロンはただびくびくするばかりだった。やがて船はハヴァナに着いた。ラリイは厭がるマイロンを連れて一足先に島へ渡った。島には荒れた邸があり、噂のとおりさまざまの怪異がおこった。そこへメェリイが追いかけて来て、ラリイと一緒に邸の中を詳しくしらべ、瀕死の重傷を負っているコーテガを発見した。彼は邸に財宝がかくされていることを告げて息を引き取った。ラリイとメェリイは、地下室で莫大な財宝を見つけた。そこへトニイがあらわれ、ヨーテガを殺したのは自分だと告げ、メェリイとラリイも殺して財宝を手に入れると告げた。もはや絶対絶命というとき、マイロンの機転でラリイとメェリイは危い命を救われ、2人はかたく抱き合った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・マーシャル
- 脚本
- ハーバート・ベイカー
- ウォルター・デレオン
- 原作
- ポール・ディッキー
- チャールズ・W・ゴダード
- 製作
- ハル・B・ウォリス
- 撮影
- アーネスト・ラズロ
- 美術
- ハル・ペレイラ
- 音楽監督
- ジョセフ・J・リリー
- 歌
- マック・デビッド
- ジェリー・リヴィングストン
- 録音
- ヒューゴ・グレンツェバッハ
- ウォルター・オバーセット
- 編集監督
- ウォーレン・ロウ
- 作曲
- リース・スティーブンス