銭の罠

劇場公開日:

解説

ライオネル・ホワイトの原作を「パリの旅愁」のウォルター・バーンスタインが脚色、「ランダース」のバート・ケネディが監督したスリリングな犯罪ドラマ。撮影は「青空のデイト」のポール・C・ヴォーゲル、音楽はハル・シェーファーが担当した。出演は「不時着」のグレン・フォード、「暗闇でドッキリ」のエルケ・ソマー、「サーカスの世界」のリタ・ヘイワース、「シャイアン」のリカルド・モンタルバン、「ふるえて眠れ」のジョセフ・コットン、ほかにトム・リーズ、ジェームズ・ミッチャム、アルジェンティナ・ブルネッティなど。製作はデイヴィッド・カーとマックス・E・ヤングスタイン。

1965年製作/アメリカ
原題:The Money Trap
配給:MGM
劇場公開日:1966年3月2日

ストーリー

父親からもらった株で、殺人係の刑事ジョー(グレン・フォード)は妻のライザ(エルケ・ソマー)と豪華な暮らしをしていたが、最近になって突然その株が無配となり2人の生活は苦しくなった。そんなとき、裕福な町医者ティルデン(ジョセフ・コットン)の家で強盗未遂事件が起こった。ジョーが相棒のピート(リカルド・モンタルバン)と現場に駆けつけると、押入ったのはケニーという小ものの麻薬密売者で金庫破りの最中、ティルデンに射殺されていた。こと切れたと思われたケニーにまだ息があり、救急車の中で彼がティルデンの手先だったこと、金庫に大金のあることやその番号のメモまでジョーに見せて死んだ。ジョーはティルデンの周囲を洗いはじめた。ケニーの未亡人に会ってみると、ジョーの幼なじみのロザリー(リタ・ヘイワース)だった。彼女の口からティルデンが麻薬に関係ありと確信を得て、ジョーは医師の金を盗む計画をたてた。ピートがそれを嗅ぎつけ、仲間に割りこんだ。医師の留守を狙って押入り、召使いを撲り倒して、重傷をうけたピートと金をわが家へ運び込んだ。弾丸を摘出しなければ助からないが、病院へ運ぶことはできない。麻薬とひきかえという条件で、医師に手術させることにしたが、すでに手遅れ。が、ジョーはティルデンに約束どおり麻薬を渡した。医師は例の召使いにジョーを殺せと命じた。彼はそれを怒って2人を射殺した。しかし、ジョーも1弾を受けていた。手当てが必要だったが、すべては終わりと彼は覚悟していた。ライザは、彼をこんな窮地に追いこんだのは自分のわがままであると深く後悔して、夫への深い愛に目覚めた。彼女は病院へ電話し、救急車を呼んだ。

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