千に一つ

解説

パーカー・リード氏の製作した活劇で、主役はホバート・ボスウォース氏である。対手は新顔のエセル・グレイ・テリー嬢。「一貫せざる劇筋と、暗合とが価値を弱める」とニュース誌は評している。

1920年製作/アメリカ
原題:A Thousand ton One

ストーリー

ウィリアム・ニウランズはサンフランシスコの中国街に住んでいる賭博常習者であった。彼が負債の為獄に投ぜられそうな形勢になった時、ハワイから彼の保護の下に来た娘ビートリスが莫大な財産を持っていたので、ニウランズは彼女と結婚することによって負債を払おうとした。新婚旅行の途中ビートリスは彼が獣的な性質を知った。転轍手の誤りから列車は衝突し、ニウランズは惨死したと信じられる。しかし実は命助かった彼は、彼女に今までの行為の償いをするために生まれ変わったような男になった。そして運命の手によってある鉱山技師の妻と誤られたビートリスの幸福を思って素性を隠し、その技師の経営する鉱山に住み込み、只管彼等の幸福を計った。しかし彼の男らしさを見たビートリスは遂に再び彼の腕に帰ったのであった。

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