赤陽に鞭うって

解説

ウィリアム・ダッドリー・ベリー氏作の短編をカーティム・メンテイオン氏が脚色し「単騎突進」「大陸大王」等と同じくアルバート・S・ロージェル氏が監督したもので、主役は「最後の栄冠」「決死隊」等出演のメアリー・アスター嬢と「舷々相摩す」「雨製造者」等出演の小ウィリアム・コリアー・ジュニア氏が演じ、ラルフ・ルイス氏を始め、ライオネル・ベルモア氏、デイヴィッド・カービー氏等が助演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:The Sunset Derby

ストーリー

サム・ギブソンとサンデイ・マックデイーグとは共同で貸厩を経営していたがサンデイの思惑が当たらず失敗した。しかも彼はサムの遣り方が旧式だからいけないと叱言を言いつづけていた。ある日のことサム所有の唯一の競馬馬クイーンが厩から逃げ出して街上を駈け始めた時、自動車で通り合わせた有名な競馬騎手のジミイがクイーンに飛び乗ってその危険を救ってやった。それを偶然目撃したのがサムの娘モリイで彼女とジミイとはかくて知り合いとなり、遂にジミイが来るべき競馬にクイーンの騎手たることを承諾するに至った。ところが競馬は不運にもクイーンの狂奔によって敗北となったばかりかジミイは落馬して重傷を負った。そしてジミイが全快した時彼は病院への支払いが98ドル不足だったが、モリイにそれを知らせまいと苦心した。しかしモリイはそれと知るやくお通りがかりの商人に売った。ジミイはその間に友人から金を借りてモリイには再会を約する手紙を書き残して立ち去った。サムとモリイとは商人を追いかけてくお買い戻しに行った。商人が市場でクイーンを虐待しているところにジミイも行き合わせてそれを詰り且つ元の持ち主にクイーンを売却させた。かくてジミイは次の競馬にもクイーンの騎手たるべく約して練習を始めたが、彼は落馬して受けた神経的打撃のため馬に乗ることを恐怖するようになていた。やむなく彼はサンデイの息子のボビイに騎手としての練習をさせたが、サンデイがそれを好まずボビイの出場を許さなかった。ジミイのマネジヤーだったマイクはジミイの出場を促したが彼はその勇気がないと言った。ジミイとマイクが言い合ってる間に時間が来てクイーンは残された競馬は開始された。見物人は驚いて叫んだ。ジミイも愛するモリイとその父との財産を失うか殖やすかが自分の手中にあることを感じて勇気を奮い起こし、俄然クイーンに飛び乗って疾駈し、大きなハンデイキヤップを物ともせず、遂に第1着の栄冠を占めたのである。

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