西部の渡り者

劇場公開日:

解説

汚名をきせられた追放軍人が、仇を狙って潔白を証明するという構成の西部劇。監督は、俳優・製作者でもあるリチャード・カールソン。バーナード・ジラードの原作をボブ・ウィリアムスが脚色し、フィリップ・ラスロップが撮影を監督した。音楽はジョセフ・ガーシェンソン。出演者は「暴力には暴力だ!」のロリー・カルホーン、「悪魔に支払え!」のジョン・ラーチ、「荒野の追跡」のラッセル・ガーランド等。製作ゴードン・ケイ。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:The Saga of Hemp Brown
配給:ユニヴァーサル
劇場公開日:1958年9月16日

ストーリー

軍の給料護送馬車隊の指揮者ヘンプ・ブラウン中尉(ロリー・カルホーン)は、仕事の途中で昔の部下ジェット・ギブンズ(ジョン・ラーチ)に会い、馬車に同乗させてやった。ところがギブンズは、山道にきたとき、突然馭者を射殺して、隠れていた手下達を使って給料箱をさらい、気絶したブラウン中尉をのぞいて、護送隊の一行を皆殺しにした。殺された人々の中にいた、砦にいるフォード大佐に会いに来た夫人が、胸につけていたブローチもギブンズに奪われた。意識をとりもどしたブラウンは軍法会議にかけられ、事情をくわしく説明したが、ギブンズが数年前の戦闘で戦死したとの記録があることから釈明がいれられず、軍から追放されてしまった。自分の潔白を証明するために、ブラウンはギブンズを捕まえることを誓った。とある小さな町の洋服店の娘アメリア(Y・ヴィッカーズ)のつけていたブローチを手がかりにブラウンは酒場でギブンズを見つけ、主人ボーに、ギブンズが生きているのを見たという証明書を書かせたが、まだ署名の終らぬうちに、彼は逃亡してしまった。なおも追跡を続けるうち、疲労で倒れたブラウンは旅芸人の娘モナ(ビヴァリー・ガーランド)に助けられた。彼等がサン・ファンの町についたとき、そこでは、ギブンズの手下の酒癖の悪いフックという男が、婦人殺害事件を起こして町の問題になっていた。ギブンズに仲間から追い出されたフックは、それを恨んで、婦人殺害犯はギブンズだと申し立てた。町の酒場で裁判が開かれ、ギブンズが有罪になろうとした時、ブラウンは、彼が、事件当時、ボーの酒場にいたことを例の証明書を使って、署名はなかったが筆跡判定によって証明し、彼を釈放させてやった。憎いギブンズだが、自分の潔白証明のため彼を生かしておく必要があったのだ。無罪判決に怒った町民たちに追われたブラウンは、モナの部屋に逃れて、彼女の主人ボラノスとギブンズが通じているのを聞いた。ボラノスの馬車の中に、盗まれた給料箱を発見したブラウンは、それをとりにきたギブンズ一味を生けどり、自分の潔白を証明した。

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