西部の旅がらす

劇場公開日:

解説

早撃ち名人にまつわるサスペンスをとりあげた「海の荒くれ」のロバート・パリッシュ監督になる西部劇。西部物作家トーマス・トンプソンのオリジナル・ストーリーを、TVドラマ作家ロッド・サーリングが脚色した。撮影はジョージ・フォルシー。音楽はJ・アレクサンダー。「最後の銃撃」のロバート・テイラー、「女はそれを我慢出来ない」のジュリー・ロンドンが主演。「ララミーから来た男」のドナルド・クリスプ、「悪人への貢物」のロイヤル・ダノ、ジョン・カサヴェテス等が助演。J・ロンドンのうたう主題歌は、「知りすぎていた男」のジェイ・エヴァンスが作詞・作曲したものである。製作はアーマンド・ドゥイッチ。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:Saddle the Wind
配給:MGM
劇場公開日:1958年4月22日

ストーリー

当時西部はまだ無法律状態だったが、カイオワ渓谷開放牧地だけは“決闘なき平和な処”として知られていた。スティーブ(ロバート・テイラー)は渓谷の農場にいた。彼はこの平和な谷で立派に牧場を経営していたが、かつては風に鞍おいて、西部の無法地帯を渡り歩いた拳銃渡世の旅烏であった。ところが、彼にとって困った事態が起きた。それは牛を売りに街へ出た弟のトニイ(ジョン・カサヴェテス)が新しい拳銃と女ジョーン(ジュリー・ロンドン)を連れて帰って来たことだった。この谷の長老格デニーン老(ドナルド・クリスプ)は、この谷を開拓した功労者で、スティーブも彼の世話で牧場主になれたのだった。ところで、有頂天だったトニイが事件をひき起こした。兄をスティーブに殺され復讐にやって来たベナブルとトニイが酒場で出会い、トニイがベナブルを倒したのだ。昂奮しているトニイは牧場へ帰る途中、開拓者の一行を見つけ、馬車に火をつけ家畜を蹴散らかす無法をはたらいた。更に翌朝、トニイは開拓者のリーダーを酒場の前で殺した。ここに至って、温和なデニーンの怒りが爆発、スティーブ、トニイ兄弟をカイオワ谷から追放すると宣言した。その言葉を待つまでもなく、スティーブはここを去るつもりでいた。デニーンの指揮で新しい開拓者の土地に鉄条網が張られていく。トニイはそこでデニーンにいやがらせをして、どちらも重傷を負った。その事を聞いたスティーブはデニーンに、奴はもう自分の弟ではないと言った。彼は山でトニイを見つけ出した。「近よるな」トニイが叫んだ。スティーブが拳銃を抜いた時、一瞬早く拳銃の轟が山にこだました。トニイが自ら胸を射ち抜いたのだ。二度とカイオワ渓谷に返らぬことを誓って、スティーブは馬を走らせた。いつの間にか、その後をジョーンが追っていた。

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