青春の宿
劇場公開日:1947年6月
解説
英国劇作家として名のあるアーサー・ウィング・ピネロの第1次世界大戦後の問題作の映画化で、「クリスマスの休暇」のハーマン・J・マンキーウィッツとデウィット・ボディーンが共同脚色し、「エイブ・リンカン」のジョン・クロムウェルが監督、「ルムバ」のテッド・テズラフが撮影したもの。主演は舞台出の新スタア、ドロシー・マクガイアと「3人の仲間」のロバート・ヤングで「天使」のハーバート・マーシャル、新顔のミルドレッド・ナットウィック、ヒラリー・ブルックス、「若草物語(1933)」のスプリング・バイントン、リチャード・ゲインズ等が助演。1945年作品。
1945年製作/アメリカ
原題または英題:The Enchanted Cottage
配給:セントラル映画社
劇場公開日:1947年6月
ストーリー
これは盲目のピアニスト、ジョン・ヒルグローヴが作曲した音楽喜劇である。上流の家庭に生れたオリヴァー・ブラッドフォードは、許嫁ビートリスを連立って、ニュー・イングランドのへき村を訪れる。そこにはかつて栄華を誇った大邸宅の焼け残りのひとむねがあって、後家のミネットが住んでいたのであるが、幸福の家と呼ばれて多くの新婚夫婦が歳月を過ごしに来るのだった。オリヴァーは結婚したら来ると言って去ったが、結婚する前に彼は空の勇士として太平洋戦争に出征した。そして名誉の戦傷を負った。彼の美貌は無惨な醜さとなり、右腕は利かなくなった。傷心の彼はピートリスとは別れ、独りさびしく「幸福の家」に宿する。そこには村の処女ローラ・ポニントンが女中として住み込んでいた。彼女は薄汚い田舎娘だったが気立てが良く、傷ついた勇士のオリヴァーによく仕えた。また盲目のピアニスト、ヒルグローヴの温情も、オリヴァーの心を和らげた。いつかオリヴァーとローラの心と心は結ばれて、二人が共にあるときはお互いの醜さは失せて、美男と美女に見えるのであった。オリヴァーの母が夫とビートリスを連れて来たとき、彼等にはオリヴァー達の美しい幻想の世界は理解出来なかった。オリヴァーは彼等を追返した。そしてローラと結婚した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・クロムウェル
- 脚本
- デウィット・ボディーン
- ハーマン・J・マンキウィッツ
- 原作戯曲
- アーサー・ウィング・ピネロ
- 製作
- ハリエット・パーソンス
- 撮影
- テッド・テズラフ
- 音楽
- ロイ・ウェッブ
受賞歴
第18回 アカデミー賞(1946年)
ノミネート
作曲賞(ドラマ/コメディ) | ロイ・ウェッブ |
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