征空重爆撃

解説

「戦時特派員」「男性の王者」のジャック・ホルトが主演する映画で、エリオット・ギボンス原作、「闇の銃声」のアルバート・デモンド脚色、「海軍士官候補生(1925)」のクリスティー・キャバンヌ監督、「倫敦の人狼」のチャールズ・ステューマー撮影になるもの。主役ホルトを助けて「恋の一夜」「心の緑野」のモナ・バリー、往時のスターで最近は専ら西班牙語版に出演しているアントニオ・モレノを始め「深夜の星」のジーン・ロックハート、グラント・ウィザース、ファニタ・ガルフィアス、バリー・ノートン、ジョージ・ルイス等が出演。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Storm Over the Andes

ストーリー

パラグワイと戦うボリビヤは国を挙げて戦勝を神に祈り、一方また新兵器の活躍を頼んでいた。ボリビヤの航空隊に入隊した米人ケント大尉は豪快な飛行家であったが、ボ国航空隊根拠地エントレ・リオスへのお目見え旅行に濃霧のため命令を無視した着陸をして司令官マヌエル少佐より地上勤務を命ぜられた。ケントは酒場の踊り子ファニタに思いをよせ蛇型の指輪を与えたが、彼女は同僚ミッチェル中尉の思い者であったのでミッチェル、ケントの間に争いが起こったが、マヌエル少佐の計らいで事無きを得た。ケントは恋愛に対する奔放な考えを少佐に語った。ある夜敵機が襲来したのでケントは自分は地上勤務の命を受けているが、この機会を逃してはと、ミッチェルに一撃を加え昏倒せしめ彼に扮し味方の飛行機に混ざって出発した。ケントの働きはすばらしく敵機数台を射落とし、意気揚々と帰還したが、敵の猛将エル・ゾロは一同の着陸を身済まして飛来し、猛射を浴びせた。その際ケントは足に負傷してラパスの病院に入れられた。ラパスの赤十字後援仮装舞踏会の一夜ケントはスペインの女に仮装せるテレサという女に会い真剣に恋する様になった。しかしその後彼がマヌエル少佐の結婚記念舞踏会に呼ばれ少佐の妻として紹介されたのがテレサであった。マヌエルは妻の鏡台より蛇型の指輪を発見しその又、今宵の2人の態度よりテレサとケントの仲を疑い、彼女の言い訳に耳も貸さず、ケントと共に急を告げる戦地へ向かった。マヌエルは根拠地への飛行中、同乗のケントを亡き者にせんとしたがケントの奇智で事無く着陸した。折り柄敵火薬庫爆撃の命を受けたマヌエルは単独爆撃飛行を試みたが、敵陣近くで猛射を浴び、危うく猛獣跳 するチャコの密林に飛び降りた。ケントはテレサの心情を汲み、マヌエル救出に赴き無事助け得たマヌエルと共に敵の重爆撃機を盗み出し、大胆にも敵火薬庫を爆破して帰ったが、そのさいミッチェルは敵機と誤りケントを撃った。このケントの死闘でボリビヤは優勢となり、またテレサに対するマヌエルの誤解もとけたのである。

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