スパイ(1952)
劇場公開日:1953年8月20日
解説
「復讐の2連銃」のジョエル・マクリーと「魅惑」のイヴリン・キースがイギリスの製作者レイモンド・ストロスに招かれて主演した1952年作スパイ劇。ジョフリー・ハウスホールドの原作を「最后の突撃」のエリック・アンブラーが脚色、エディター出身のロバート・パリッシュが監督した。撮影は「第三の男」(追加撮影)のスタンリー・ペイヴィ、音楽担当は「黒鷲」のハンス・メイである。共演者はイギリス俳優ばかりで、「黒ばら」のハーバート・ロム、「かくて我が恋は終りぬ」のマリウス・ゴーリング、ローランド・カルヴァー「極楽ホテル」など。
1952年製作/アメリカ
原題または英題:Rough Shoot
配給:松竹=UA
劇場公開日:1953年8月20日
ストーリー
アメリカ陸軍のボブ・テイン中佐(ジョエル・マクリー)は軍務でイギルスのドセットに駐軍し、キャムプの近くに妻セシリー(イヴリン・キース)と住んでいた。ある日土地の農夫から借りた狩場に行くと丘の上に1人の男がいたので彼は狩場荒らしと思い散弾を威嚇発射したところ、男は死んでしまった。テインは慌てて屍体を片づけようとしたが、近くの家に泊まっているヒアート(マリウス・ゴーリング)が通りかかったので果たさなかった。夕食後再びテインは現場に出かけたが、また昼間の男に妨げられて、翌日行くと今度は自らスパイ15号と名のる奇妙な男サンドースキーに会い、協力を頼まれた。帰宅すると米国情報部のランドールが来ていてサンドースキーが情報部員であることをつげ再度協力を頼んだ。その夜テインはサンドースキーと彼の狩場に行き、飛行機でやって来た敵のスパイを誘拐した。彼らを同志とかん違いしたスパイは秘密書類を手渡すためにロンドンまで案内を頼み、計られたと知った本物のスパイの一味ヒアートらや、屍体を発見して追ってくる警察の手をかわして一行はロンドンに着いた。しかしヒアートが駅のスピーカーでテインたちの正体を暴いたため、スパイはすきをみて失踪した。ランドールの配下は直ちに追跡、大乱闘ののちスパイ団を全滅した。殺人嫌疑を受けたテインも、検証の結果死んだ男はヒアートのライフル弾で殺されたことが分かった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・パリッシュ
- 脚色
- エリック・アンブラー
- 原作
- ジョフリー・ハウスホールド
- 製作
- レイモンド・ストロス
- 撮影
- スタンリー・ペーヴィ
- 美術
- アイヴァン・キング
- 音楽
- ハンス・メイ
- 編集
- ラッセル・ロイド