時代の罪

解説

カロリン・ウェルス女史原作、マリオン・フェアファックス女史脚色、ロバート・G・ヴィニョーラ氏監督の下に作られた社会劇で、主役は「家庭の女」「女優と兵士」と出演のエセル・クレイトン嬢、対手は「海の狼(1920)」主演のノアー・ビアリー氏で、青鳥映画時代に2枚目を演じていたエモリー・ジョンソン氏も出演する。

アメリカ
原題または英題:Vicky Van

ストーリー

頭の古いやかまし屋エリノーア伯母さんにしつけられ、ほとんど男と交わったことのない娘ルース・エンディコットは伯母さんの目からは大変偉く見える中老のランドルフ・スカイラーという金持ちの妻となってニューヨークへ行ったが、夫や夫の妹等に愛されなかった結果、彼女は叔父の財産を手に入れるとすぐ隣の家を買い、夫の家とその家との間に秘密戸を作り、時々変装してヴィッキー・ヴァンと成りすまし、隣家へ行っては楽しく遊んでいた。そのヴィッキーの評判を聞き浮気心から逢いにきたランドルフは彼女が己の妻なることを観破して激怒し格闘を始めたが、ルースの下女ウィベッツはルースの命を救うためついにランドルフを殺す。姪を金と結婚させたエリノーア伯母、妻をただ子供を生ます機械だと考えていたランドルフ、彼女に何等の権限も自由も与えなかったランドルフの妹たち、それ等が皆寄ってたかってルースに馬鹿なことをさせたのである。ルースはただ家庭の罪、時代の犠牲者たるに過ぎないのだ。

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