地獄四百丁目

解説

ヴオーン・ケスター作の小説「正義と不義」に基づいてブラッドリー・キングが脚色し、「傷める胡蝶」「風雲急を告ぐ」等と同じくジョン・グリフィス・レイが監督したもので、主役は「怒号する天地(1925)」「廻る小車」等出演のマーガレット・リヴィングストンと「サンディー」「廻る小車」等出演のハリソン・フォードで、ウオーレス・マクドナルド、ヘンリー・コルカー、マーセリン・デイ等が共演している。

1926年製作/アメリカ
原題:Hell's Four Hundred

ストーリー

バック・ステイジ・カフェに働いているエヴエリン・ヴァンスは臨検に来た警官隊の目を脱れて非常梯子を下りて水車のビルに家まで送って貰った。彼女は現在の仕事をやめて安楽な生活をしたいと望み、ブロンドの鬘をつけてとあるナイト倶楽部に出掛けた。そこで金持ちらしい男を物にせんと1人に紳士に巧みに持ちかけて自宅に伴って帰ると、件の紳士こそ彼女が働いていたバック・ステイジ・カフェの本当の親方ギルモアで、エヴエリンの化けの皮をかぐと共に彼の手先になれと命じられた。ギルモアが恐れている廉直な検事ジョン・ノースを籠絡することが彼女の任務だった。ノースの恋人バアバラ・ランガムの兄マアシャルはギルモアにだまされて金を巻き上げられていたが、ふとしたことからマアシャルはエヴェリンと恋仲になり2人は結婚した。そしてマアシャルは妻に指輪を与える為にギルモアの小切手を使った。ギルモアの復讐を恐れるマアシャルは妹バアバラにノース検事の手を借りて小切手偽造の罪にならぬ様にしてくれと頼んだ。ノースは恋人の頼み拒み難く、ギルモアを訪れて偽造小切手を買い戻そうとした。そして談判調わずノースは辞去した。入れ違いに入って来たマアシャルとギルモアは激論の末、マアシャルは相手を射殺し非常口から逃れた。そしてノースがギルモア殺しの容疑者として引き渡された。マアシャルは自動車を狂奔させて水車のビルを轢かんとした。マアシャルの罪を知っているビルが彼を脅迫すると喧嘩が始まり2人は激流に落ちた。岸に泳ぎ就いたマアシャルは重症を負っていた。彼がエヴェリンの許に運ばれて来た時死に臨んでギルモア殺害の真相を物語った。疑い晴れたノースとバアバラとは結婚した。そしてエヴェリンは思いも寄らぬ所に幸福を見いだした。

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