女性よ永遠に

劇場公開日:

解説

パット・ダガン製作になる1953年作品。舞台人の恋愛を描いたJ ・M・バリーの戯曲『ロザリンド』から「愚かなり我が心」のジュリアス・J・とフィリップ・Gのイプスティン兄弟が脚色、「ガラスの動物園(1950)」のアーヴィング・ラパーが監督した。撮影は「アンデルセン物語」のハリー・ストラドリング、音楽は「楽しき我が家」のヴィクター・ヤング。「アメリカの恋人」のジンジャー・ロジャース、「ブラボー砦の脱出」のウィリアム・ホールデン、「暗黒の恐怖」のポール・ダグラスが共演し、加えて、この作品で一躍売出した新進パット・クローリーのほか、「栄光何するものぞ」のジェームズ・グリースン、ジェシー・ホワイト、マージョリー・ランボオ、ジョージ・リーヴスなどが出演する。

1953年製作/アメリカ
原題または英題:Forever Female
配給:パラマウント映画会社
劇場公開日:1954年6月15日

ストーリー

初日の舞台をすませて料理店“サルディ”に現れたビートリス ・ペイジ(ジンジャー・ロジャース)は、芝居の評判が芳しくなかったので不機嫌だった。彼女の連れはこの芝居のプロデューサーで、かつての彼女の夫E・ハリー・フィリップス(ポール・ダグラス)、彼は今でもビートリスを愛していた。2人はここで若い劇作家スタンリー・クラウン(ウィリアム・ホールデン)と会い、彼が書いた新作脚本を見せられた。50歳の母と19歳の娘が出るこの脚本は、ハリーの気に入り、19歳の娘をビートリスのために29歳に書き直して上演することにした。この話を聞いた若い女優サリー・カーヴァ(パット・クローリー)は、スタンリーを直接訪れて娘の役を自分にやらせてくれと頼んだが、ビートリスに愛情を感じはじめていたスタンリーは断ってしまった。サリーはスタンリーに想を寄せるようになったが、女の直感でそれをいち早く知ったビートリスは、2人の間を遠ざけるためサリーを旅興行に廻した。そしてサリーの留守中にビートリスとスタンリーの仲は人目につくほど進行したが、一方サリーは旅興行を抜けてニューヨークに帰り、改作脚本を酷評してスタンリーを怒らせた。しかし、試演はサリーの予言通り不評だった。ビートリスは失望したスタンリーを慰め、ブロードウェイが休演する夏中にもう1度書き直すことをすすめた。その夏、メイン州の小都市でスタンリーの脚本を上演している劇団があるというニューズが伝わり、スタンリーとハリーが行ってみると、それは改作されない前の彼の脚本をサリーが演じているのであった。サリーの演ずる19歳の娘は立派に生きていた。スタンリーはサリーの言の正しかったことをさとった。一方、ビートリスも自分の誤りをさとり、彼女を真に愛してくれるものがハリーであると気づき、秋のシーズンには50歳の母親役を引きうけ、サリーに主役を与えることを承諾した。上演はもちろん大成功だった。そしてスタンリーとサリーが結婚し、ビートリスとハリーが改めて結ばれたのはいうまでもない。

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