15処女街
解説
「人妻日記」「ダンテの地獄篇(1935)」のクレア・トレヴァーと「情無用ッ」「メトロポリタン(1935)」のシーザー・ロメロが主役を演じる映画で、ポール・バーガーの原作を「海底の巨人」のルウ・ブレスロウ及びジョン・パトリックが更にデイヴィッド・シルヴァスタインと協力して脚色し、「海底の巨人」「洋上魔」のアラン・ドワンが監督に当たり、「テンプルの福の神」「灯台守」のジョン・サイツが撮影した。助演者は「テキサス決死隊(1936)」のロイド・ノーラン、「大学の人気者」のダグラス・フォーリー、「花咲く頃」のレスター・マシューズ、「結婚設計図」のロバート・マクウェード、「嵐の三色旗」のラルフ・ハロルド等である。
1936年製作/アメリカ
原題または英題:15 Maiden Lane
ストーリー
ニューヨークの宝石取り引きの中心地である「十五処女街」で、突如貴重な宝石の盗難があった。探偵長ウォルシュは直ちに非常線を張りその店内に居た人々の外出を禁じた。客の仲には宝石商ロッカートの手先であるフランク・ペイトンと言う男と、ジェーン・マーティンと言う夫人がいたが、取調べの結果、両人は関係なしとの理由で釈放された。宝石盗難保険会社の社長ジョン・グレーヴスは保険主ホワイトマン氏から三万ドルの保険料支払の請求を受ける。その後でグレーヴスはニック・シェルビイと言う男の訪問を受け、五千ドルの報酬で彼に宝石を探索させることにした。釈放されたペイトンはジェーンの後をつけ、先刻彼女のポケットに投入れて隠して置いた宝石を返してくれと言ったが、女もさるもの、 それを拒んだので両人の間に妥協が成立し、ニックの隠れ家へ行って宝石を処分しようとした時、警官のために捕らえられ裁判に附せられた。しかしその結果は二人共また証拠不充分で釈放された。これが縁となってペイトンはジェーンを恋するようになったが、彼女がグレーヴスの姪であることは知らなかった。グレーヴスは彼女の行為を非難し思い止まられるために、ニックをペイトンの許へやり関係を断たせんとしたが、かえって殴りつけられてしまう。ペイトンはジェーンを伴い、世界第一のダイヤ所有者アンダースン氏の招待会に出席し巧みにそれを盗み、飛行機で逃れんとしたので、ジェーンはついに正体を露はし、警察へ電話して官憲の応援を求め、ペイトンを始め国際宝石盗賊団の一味を捕縛した。