深夜の太陽

解説

ローリッド・ブラン氏作の小説を骨子にしてエイ・ビー・ヤンガー氏が書下した台本により、「嘆きの白百合」「煉獄の花」等と同じくディミトリ・ブコウェツキー氏が監督したユニヴァーサル社1926年度特作映画である。主役は「えくぼ御用心」「スキナーの夜会服」等出演のローラ・ラ・プラント嬢と「細君御注意」「厄介娘」等出演のパット・オマリー氏とで新たに抜擢されたレイモンド・キーン氏と悪役名優ジョージ・シーグマン氏とが重要な役を演じている。その他アーサー・ホイト氏、アール・メトカルフ氏、ミハイル・ヴィヴィッチ嬢等が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Midnight Sun

ストーリー

ヨーロッパの仮想国ベルロヴィアの首都にフェイ・フォーティナという今までその名も知られなかったアメリカの踊子が現れてたちまち大歌劇場の花形と成り満都の人気の焦点となった。この国のモントロヴィア将軍と銀行家クズミンは共にこの踊子に想いをよせてたが彼女と青年士官アレクス・オルラノは既に想思の人であった。彼女を引立てたのはクズミンであった。しかしそれをフェイは知らなかった。アレクスの兄ニコラスは将軍に反対したために捕われの身となったが、その赦免を乞いに行ったフェイの姿を将軍の私邸で見たので誤解したアレクスは思慮を失したのが因で遂には刑場の露と消えねばならぬ運命となった。これを救わんとしたフェイは海上でクズミンの術中に陥った。それを知ったモントロヴィア将軍は駆逐艦に乗ってクズミンのヨットを追い危く弄ばれんとしたフェイを救った。そして将軍は彼女に妻となってくれとたのんだ。しかしフェイは愛人アレクスが命を断たれようとしていることが何よりも恐しかった。アレクスの命を救って下さるなら妻になろうと彼女は云った。将軍は始めて愛の力が如何に大きいかを知った。そうして自分が彼女に愛なき結婚を強いるのは罪悪であると悟った。彼はフェイの願を入れてアレクスを許し己が恋を諦めて2人を結婚させた。

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