硝煙

劇場公開日:

解説

ロバート・ハーディ・アンドリュースの原作小説を「銀の盃」のレッサー・サミュエルズが脚色、「法律なき町」のジャック・ターナーが監督した西部劇異色篇。撮影は「征服者(1955)」のウィリアム・スナイダー、音楽は「死の脱獄者」のリース・スティーヴンス。主な出演者は「脱獄囚」のルース・ローマン、「誇り高き男」のヴァージニア・メイヨ、「風と共に散る」のロバート・スタック、「戦略空軍命令」のアレックス・ニコル、「裏窓」のレイモンド・バー、「征服者(1955)」のレオ・ゴードンなど。

1956年製作/アメリカ
原題:Great Day in the Morning
配給:RKOラジオ
劇場公開日:1957年3月3日

ストーリー

南北戦争前夜の1861年。コロラドの町デンヴァーへ1人旅のオウェン(ロバート・スタック)は、インディアンに襲われ危ういところを3人の旅人に救われる。旅人は、デンヴァーで洋裁店を開くというアン(ヴァージニア・メイヨ)、金鉱探しを表向きに金鉱地帯の動静探りに潜入した北軍将校カービー、それに南部嫌いのマスターソンの3人。デンヴァーについたアンは開店準備を始めるが、彼女を愛するカービーは何かと援助を与える。がアンの心は不思議な魅力の持ち主オウェンに傾いた。そのオウェンは、酒場の主ジャンボとカードの勝負の末、酒場を乗取った。それには彼に一目惚れしたジャンボの相棒ボストン(ルース・ローマン)の寝返りも力した。デンウァーでは折しも市民が南北両派に分かれ互いに半目していた。その中で金儲け一本槍のオウェンは南部人ながら争いを無視、ために両派の反感を買った。彼は一方でアンにひかれていたが、彼女と遠乗りの日、新発見の金鉱をごまかすジャックを見つけ射殺する。機会を窺っていたジャンボは、これを種に市民を扇動、オウェンを絞首刑にしようとする。しかしアンの弁護で市民は鎮まる。ところが、ジャックの遺児ゲーリー少年が父の死も知らずデンヴァーに来る。さすがに両親の呵責を感ずるオウェンは、ジャックの死因をぼかして少年を引き取る。少年は、よくなついた。やがて南北の対立が激化、戦争が始まる。カービーは逸早く北軍を組織、金鉱制圧に乗り出す。これを察知したオウェンはまた、南部派に脱出を勧め、金塊輸送用の馬を高値で売つける。金儲け主義のオウェンに南部派は怒るが、脱出隊を作って彼の倉庫に集る。しかしそれをカービーの北軍が取り囲む。この窮状を見ては、ウオェンも遂に南部人の感情を爆発させ、脱出隊に加わる。ボストンとゲーリーに別れを告げた彼は馬車隊を率い北軍の包囲を奇襲突破する。が、その頃、ボストンはジャンボに絞殺され、当のオウェンもカービーに捕らえられる。だがカービーも、アンと何の関係もないというオウェンの言葉に逃走路を教える。オウェンは何れの日か戦場での再会を約して独り去って行った。

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