「実際の「霧」をあたかも生命体のように撮影している点が秀逸」ザ・フォッグ（1980）　矢萩久登さんの映画レビュー（感想・評価）

目黒シネマさんが４Kレーザープロジェクターを新規導入。
導入記念（2024年9月15日～10月12日）としてジョン・カーペンター監督作『ザ・フォッグ（The Fog）』（1980）、『遊星からの物体X（The Thing）』（1982）の4Kレストア版を上映、しかも鑑賞ポイントも2倍でお得。

『ザ・フォッグ（The Fog）』（1980）
初鑑賞。どうしてもスティーヴン・キング原作、フランク・ダボラン監督『ミスト』（2007）と照らし合わせながら観てしまいますが、本作は至って短尺でシンプルなホラー。
低予算ながら実際の「霧」をあたかも生命体のように撮影している点が秀逸。
キャストも（劇中では親子ではありませんが）ジェイミー・リー・カーティス（娘）、ジャネット・リー（母）の共演も見もの。ただし尺の割に出演者がやたら多いので、ひとり一人のキャラが薄まってしまったのは勿体なかったですね。