酒!酒!
解説
コスモポリタン雑誌に掲載されたウィリアム・マクハーグ氏原作の小説を、レイモンド・L・シュロック氏とフィリップ・ロナーガン氏とが脚色し、プリファード映画でお馴染のルイ・ガスニエ氏が監督した。主役は「楽園の毒草」「春来りなば(1923)」等に出演したクララ・ボウ嬢で相手役は「バブー」「武士道華やかなりし頃」等出演のフォレスト・スタンリー氏、「幸福の扇」「社交界の誘惑」等出演のハントリー・ゴードン氏「社交界の誘惑」等出演のマートル・ステッドマン嬢「天空征服」等出演のウォルター・ロング氏等仲々良い役割である。禁酒問題を扱ったものではあるが、劇中には酒に飲まれた男女の乱暴な宴会や、水泳着の美人など、ガスニエ好みの華美な場面が挿入されてある。
1924年製作/アメリカ
原題または英題:Wine
ストーリー
破産の危機に瀕したジョン・ウォリナーは、家族のものを貧困におちいらすに忍びず、酒の密造者の首領でモンテベロ伯爵という偽名を用いているベネディクトという男の仲間に入りベネディクトの製造した密造酒を自分の交際する人々の間に売りひろめ莫大な利益金を得ていたが、彼の娘アンジェラは、当世流行の遊情な青年達の仲間に混じって、酒は飲む、煙草は喫むカルタ、ダンス、と不真面目な日を送るようになった。ウォリナーの妻は悪酒のために失明しウォリナーは悪事発覚して捕縛され、一家は当然来るべき天の制裁を受けた。アンジェラは初めて敢然と非を悟って、病める母の看護に努めやがて父出獄する頃には治療の効あって母の失明も癒え、アンジェラは変わらぬ愛を捧げていてくれたカール・グレアムと結婚する事が出来た。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルイ・ガスニエ
- 脚色
- レイモンド・L・シュロック
- フィリップ・ロナーガン
- 原作
- ウィリアム・マクハーグ