エレファント・マンのレビュー・感想・評価
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自分も差別主義者なんじゃないか
この作品を観る前に身構えてしまった時点で、私達に無意識的にも誰かを差別する気持ちが根付いてしまっているんだと思う。100パーセント誰とも差別意識なしで接することができる自信はあるだろうか?と疑いながら鑑賞することになる。
差別される側も見た目とかじゃなく避けられる原因をもっていることもある。例えばこの作品のジョン・メリックはどんなに話しかけても最初はうまく応えてくれない。現実では、そこで大半は苛立ってしまうのではないかと思う。小学校などであるいじめも同じだろう。しかしその原因は彼が過去に知らないところで苦しんだことにあったりする。
反対に同情のアイコンとして見せ物にするのも本質を見失っているという葛藤もある。
軽率な接し方で誰かを傷つけていることを考えさせてくれる映画。
対義語:TOKYOガールズコレクション
見世物にされた奇形がよき理解者のお陰で光を摑むことに成功。苦節21年と9ヶ月。
「これでも人間なんだよ、ぼくも」
本音で打つからなきゃ道は見えない。ってこと。ワカッタ。
悲しい物語だった
子供時代に、ある種のセンセーションを伴って興味をひいた作品。しかし、子供の自分には恐ろしいエレファント・マンを見ることができなかった。
この映画がホラー作品ではないことを知ったのはレンタルのパッケージによる。
異形の人物に対する人間の様々な感情を描いているが、全ての人間がその全てを抱いている。すなわち、好奇、恐怖、憐憫、忌避、軽蔑。病院で彼を世話する医師や看護婦ですらこれらの感情からは自由ではない。見世物小屋から救い出されても、結局、ときたま人前に連れ出されて、人々の好奇と憐憫の感情を満足させることになるのだから。
そのことを最もよく理解しているのがそれらの感情の対象であるエレファント・マンなのだ。自分が社会には受け入れられない存在であること。そして、自分の安住の地は神の家である教会しかないことを彼は分かっている。
窓から見える尖塔をモデルに、紙の教会を完成させた彼が、「これですべて終わった。」という一言に涙が溢れた。生まれてから自分の為にやり通したことが紙の教会ひとつを作ることだけだなんて。
真の孤独がどれほどに残酷なものであるのか。たやすく思いやりだの、愛だのということがどれほど軽薄なものなのか。
今もTVをつければ、このたやすい思いやりが溢れている。
3.1
なんだか深いようで、そうでもないような映画。考えさせられる事があるけれども、ちょっとしたパニック系なのかとも思えてしまう。
彼の絵や大聖堂の模型をみると、かなり繊細でピュアな人柄だと思う。それゆえに苦しい事もあったはず。
最後の「ぼくの人生は満ちていたから。愛されていたから。自分が発見できた」って言葉が印象に残った。
人間は強い。
見ていて悲しくなる。人のやさしさと残酷さがわかりやすく描かれている。
現実にあったことを基にしている。当時の英国ではかなり知られた出来事だったらしい。ちゃんとした調査をして、かなり事実に忠実に脚本が書かれている。
DVDには解説がついているので、それも見たほうがいい。エレファントマンは、映画の中では運命に翻弄されるが、現実では訪問販売をしたり、興行師に自らを売り込んだりしている。実は、このことに、人間は強いと救われ、感動した。
一番すきな映画
白黒でみづらいと思いきや、内容が内容なので、いい効果を生んでると思います。
デヴィッドリンチなので全体的にお洒落です。
内容は重たいですが、人間のこわさもあたたかさも体感できる作品となっています。
子供ながらに怖かった
実在の人物を描いた作品らしい。
全体的なもの暗く、作品自体を重く描かれてる。
見世物小屋で見世物にだされたりと
悲しい半生が・・・
この世の凶器は、群集の興味本位か・・・
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