「マイ ネーム イズ ジョン・メリック」エレファント・マン みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)
マイ ネーム イズ ジョン・メリック
観客の怖いもの見たさの好奇心が、やがて憐れみに満ちた同情心へと昇華されていくと言う稀有な本作をプロデュースしたのは、喜劇俳優であり、自らも喜劇映画の監督もするメル・ブルックスと言うから驚きだ。
今では鬼才の名をほしいままにしているデビッド・リンチは、メルに出会っていなかったら、彼のずば抜けた才能はこの世に出ることもなく、埋もれたままであったかもしれない。
醜い容姿でこの世に生まれてきたジョン・メリックもまた、良き理解者でもあったトリーブス医師に出会っていなかったら、その一生をエレファント・マンとして見世物小屋で終えていたかもしれないと思うと、何だか感慨深いものがあります。
ただ、やはり怪奇映画のようなリンチの過剰な演出に、嫌悪感を抱く人もいましたね。
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