サイレンサー 破壊部隊のレビュー・感想・評価

全体的に「面白いストーリーは思いつかないけど、セクシー美女をたくさん出しとけばいいや。とりあえず爆破シーンをいっぱい入れとけばいいや。アクションシーンを入れればいいや」という感じがモロに伝わってきます。

特に意味の無い爆破や唐突なセクシー美女、本当に必要なのか疑問視するアクションシーンがつまっています。

007の模倣ですが、007の無駄な部分が誇張されています。
面白くない訳ではないですが、もうちょっと007模倣以外の個性が欲しかったです。

007にあやかろうとマット・ヘルムシリーズが映画化され、なんと4作もつくられ、これが4作目。
007から非情さを取り除き、多情さに重きをおいたシリーズ、ディーン・マーチンが主役なので仕方がない。
いつもヒロインのお色気を楽しませてもらったが、今回はエルケ・ソマーとシャロン・テイトが大サービス。

タイトルからハードなアクション系と想像してたが、相当にユルいスパイコメディであった。

主演のディーン・マーチンがとても腕利きには見えず美女に鼻の下を伸ばし目尻を緩める日焼けのオジサンなだけなのである。白のハイネックを好んで着ているセンスも特殊だ。

音楽は全編いかにもなのが流れてイカス！ ここだけはグッジョブ。
シャロン・テートはピントのズレたドジっ子で、バディを組むのだが、かなりイライラするｗ
とにかくアクションはモッサリ、脚本は雑。好事家向けですな。