最後の栄冠

解説

オーウェン・デイヴィス氏作の舞台劇を映画化したものでジュリエン・ジョセフソン氏が改作しポール・ガンジェリン氏が脚色し「愛の迷い路」等と同じくF・ハーモン・ウェイト氏が監督した。主役は「誰の刺青」「お洒落娘」等出演のロイド・ヒユーズ氏と「栄冠は吾れに」「ドン・Q」等出演のメアリー・アスター嬢が勤め、ハラム・クーリー氏、ユーラリー・ジェンセン嬢、アレック・B・フランシス氏、デイヴィッド・トレンス氏等共演。

1926年製作/アメリカ
原題:Forever After

ストーリー

テッド・ウエインとジェニイ・クレイトンとは幼い頃からの仲良しで2人が大学生になった時には相愛の間柄になっていた。テッドの父は貧しい弁護士で息子を大学にやるのも並大抵の犠牲ではなかった。それに反してジェニイの家は金満家だった。それで彼女の母は界隈切っての分限者の伜ジャック・ランドールが娘に惚れていると知るやテッドと娘の仲を割こうと考えた。テッドが蹴球試合で殊勲を立てた時彼の父が死んだ。彼は大学をやめて募婦となった母を養うべく働かねばならなった。ジェニイの彼に対する愛は変わらなかったが彼女の母はテッドに向かって娘は富と地位とが必要だから娘を愛するなら娘と別れてくれと頼んだ。テッドは愛するが故に母を伴って懐かしい町を去った。そのためにジェニイが何んなに悲嘆したかを知らずに。米国が大戦に参加した時破れた心を抱いて空しく生きるより人道のために死のうとテッドは出征した。その頃ジェニイもジャックとの結婚を拒絶してフランスのある野戦病院に篤志看護婦として働いた。テッドが瀕死の重傷を負って運ばれた時ジェニイの愛はテッドを救った。

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