極楽突進

解説

ポール・アームストロング氏原作の舞台劇「盗人の心」を映画化したものでキーン・トンプソン氏が脚色死、「ローマの一夜」「激流の響」等と同じくクラレンス・パッジャー氏が監督したもので、「風薫る島」「性の敵」等出演のベティー・カンプソン嬢と「いようグリフィス」「女人禁制」等出演のレイモンド・グリフィス氏とが主演し、トム・サンチ氏、バート・ウッドラフ氏等が助演する痛快な喜劇である。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:Paths to Paradise

ストーリー

「支那街の女王」と呼ばれる女性を首領とする悪漢の群がサンフランシスコの暗黒面に巣喰っていた。ある日1人の上品な青年紳士が彼らの巣窟を訪れた。彼らはその慣用手段を用いて紳士の持金を巻上げようとしたが却って散々の目に会わされる。その後しばらく経って悪党の1人はある老人が娘の結婚の贈物として高価な金剛石の頚飾を取寄せたことを耳にし怪美人の一団は之を盗むために活動を始めた。ところが又もや現れたのが彼の紳士で彼は老人たちの前ではまんまと探偵になり澄し、一方凄い腕前を見せて事毎に悪漢共を出し抜いた。しばらくして真物の探偵と怪美人と謎の紳士とが入乱れて金剛石を中心に暗闘を続けたが遂に女と紳士とは協同して頚飾を盗み出し警官隊の追跡を逃れてメキシコ国境に逃込んだ。その逃走中に女の心には男に対する強い思慕の念と共に良心が蘇ったのである。彼女は男のすすめで宝石を老人の手に返さしめ人々の歓喜の中に自分等のためにも喜び多き新生涯に入った。

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