荒原の征服者

劇場公開日:

解説

サタデイ・イヴニング・ポスト誌所載のジーン・ミューアの原作にヒントを得て、「銀嶺セレナーデ」のアート・アーサーと、女流ライターのリリー・ヘイワードが脚色し、「ブラジル」の製作者アルバート・S・ロージェルが製作・監督に当たったシネカラーによる色彩版で、撮影はジョン・W・ボイル、音楽はポール・ソーテルである。「虚栄の花」「婿探し千万弗」のジョーン・レスリー、「オマハ街道」のジェームズ・クレイグ、「独裁者」のジャック・オーキー以下、「オマハ街道」のチル・ウィルス、「紳士協定」のヴィクター・キリアン、「サラトガ本線」のレーン・チャンドラー、スタンリー・アンドリュース、レイ・ベネットが出演する1948年度作品。

1948年製作/アメリカ
原題または英題:Northwest Stampede
配給:松竹洋画部
劇場公開日:1951年1月15日

ストーリー

カナディアン・ロッキーの、カルガリー地方にある牧場主サム・ベネットが死んだので、女管理人のクリス・ジョンソンは、サムの息子ダンに手紙を送り、帰郷して牧場の管理をするよう頼んだ。ダンは、友人のマイクを連れ、仕事を探すカウボウイを装って帰って来た。クリスは彼を見抜いたが、そしらぬ顔で2人を雇った。その夜、野生馬の王“無法の白”が牧場を襲い、牝馬の群を奪い去った。クリスは危うく踏みつぶされかけた処を、ダンに救われた。牝馬を取りかえしに出たダンは、一旦“無法の白”を捕まえたが、クリスが逃がしてしまった。ダンは牧場を売ろうと言い出した。クリスは反対だった。ダンは彼女を解雇しようとしたが、給料遅配を盾に彼女は動かなかった。その金を払うため、ダンはロデオ競技に出場して賞金を獲ろうとしたものの、1番の強敵はクリスなのであった。競走はダンの勝利に終わった。しかしクリスがダンの名前で馬券を買っていたため、彼は折角集めた金をまた捨てなければならなかった。“無法の白”を探しに出たダンのあとを、クリスが追って来た。途中2人は目指す馬をみつけ、湖の中へ追い込んで捕えたが、岸へ着くと放してやった。牧場へ帰ると“無法の白”は既に柵の中に居るのであった。クリスが連れの牝馬を捕えたのでついて来たのである。それを見た2人も、初めて本当の心を示し合った。

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