恋の素顔

解説

「踊る人生」「女性の敵」のハル・スケリー氏と「レヴュー結婚」「グリーン家の惨劇」のウィリアム・ボウエル氏及び「レヴュー結婚」「サンダーボルト(1929)」のフェイ・レイ嬢が共演する映画で、ミルドレッド・クラム女史作の雑誌小説を「躍る人生」の原作者ジョージ・マンカー・ウォッタース氏と「四枚の羽根」「ヴァージニアン(1929)」の脚色者ハワード・エスタブルック氏とが共同で脚色及び台詞を擔當し、「ダミー」のロバート・ハミルトン氏が監督し、「レビューのパリっ子」「店曝らしの天使」のチャールズ・ラング氏が撮影したものである。助演者は、「青春の幻想」「曲線悩まし」のケイ・フランシス嬢、E・H・カルヴァート氏、ポール・ルーカス氏等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Behind the Make-Up

ストーリー

ハップ・ブラウンはのんきな楽天家で喜劇役者として相當の器量の持ち主でありながら場末の劇場に出演していた。彼は頭が良くて創意に富んでいたが自分は下品な道化であると思い込んでいるのでその才能を認められるに至らなかった。ハップは料理店の給仕女で美しいい真面目な乙女のマリーに真剣に恋をしていた。ある時彼はガルドニという落ぶれた役者に遭い、親切に世話をした上に自分の劇場に紹介し、一緒に舞台に出ることになった。名優肌のガルドニップは幾何もなくハップの上に立つようになり、ハップの言を退けて新演目には自案のものをやることにした。ところがそれは大失敗に終わった。そしてガルドニは行方をくらまして終った。お陰で職を失い一文無しになったハップはマリーが働いている料理店の皿洗いとなり、彼女に結婚を申し込んだがマリーはそれを断り友達として交際を続けようと答えた。二人が芝居を見に行くとガルドニが出演していた。ガルドニはハップの考案を応用していたので二人が楽屋を訪ねると愛想よく応対しガルドニはハップに共演するように勧めた。ガルドニはマリーと恋をし合い結婚した。ハップは失恋の痛みを忍んだ。二人の舞台は大成功だったが、ガルドニひとり名声を挙げた。そして或る宴会の時に知り合ったキティーという社交界の妖婦に夢中になったガルドニは妻マリーを顧みなくなり湯水のように金を使い果たした。彼の金が無くなるとキティーは紳士面をしてもたかが役者ではないかと悪態を吐いて肘鉄砲を食わしたので、ガルドニは面目玉を失って自殺して終った。ハップはガルドニが亡くなったので怱ち劇場はお払い箱になったのでマリーの許に訪れると、ガルドニのチャームから醒めたマリーに慰められた。ハップは元気を取り戻してある劇場で職を興へられた。ハップは道化役を演じながらもマリーと楽しい家庭を作る日を夢想して微笑ましい気持ちになるのだった。

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