「撃ち合いが無い西部劇」拳銃王 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
撃ち合いが無い西部劇
撃ち合いらしい撃ち合いが無い西部劇。
恐らく、「西部劇で撃ち合いを見せなくても、人間ドラマは見せられるんだ!」と意気込んで作られた映画なのかも知れない。(…真偽不明)
それでも、やっぱり盛り上がりに欠ける西部劇であった。
「1880年代、最も早撃ちのテキサス人=ジミー・リンゴという男がいた」というテロップに続いて映されたジミー・リンゴを演じるのはグレゴリー・ペック。
この俳優の映画はそれなりに観てきて、申し訳ないのだが、グレゴリー・ペックは早撃ちで凄腕ガンマンに見えない(笑)
冒頭にリンゴと諍いをした3人の男を残して、リンゴは町の酒場にやって来た。
そして、リンゴは以前愛し合った女性教師と自分の息子を愛しているようだが、リンゴに絡んでくる若者(バカ者?)、リンゴと銀行強盗していた保安官、そして愛する女性教師の姿などが描かれる。
本当だったら、感動するようなドラマになっていくのだろうが、そうでもない…。
またジミー・リンゴを追いかけてきた3人の男達とのバトルになるかと思えば……。
さまざまな「何かが起こりそう」という雰囲気だけを見せておいて、「オイオイ、その終わり方は無いだろう…」という肩透かしの映画だった。
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