L.A.コンフィデンシャルのレビュー・感想・評価
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記憶に残る名作
この作品は1998年か翌年にレンタルビデオで観て、衝撃を受けたのを覚えている。当時はまだDVDではない時代で、1本レンタルするのも高かった記憶がある。それでも映画くらいしか娯楽がないのと、趣味は映画というステータスも混在していたかもしれない。
二十歳過ぎくらいで観たと思うが、同じように強烈に記憶が残っているのが、「セブン」と「ユージュアルサスペクツ」とこの映画。どれもとても好きな作品だ。この3本に共通していることがある。それはケビン・スペーシーが出演しているということ。偶然かもしれないし、どれも同じ時代の作品なので時代感覚で心に残っているのかもしれない。このあと、「アメリカンビューティー」でアカデミー賞をとったり、当時話題になった「ネゴシエーター」もよかったが、「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」のラストには衝撃を受けた。LAコンフィデンシャルでは、ラッセル・クロウとガイ・ピアースが前面に出ているが、演技としては前出の3作品の中でもっとも好みだ。
ラッセル・クロウはこの作品で知ったと思うが、とても好感触を抱いたのを覚えている。不器用だけど誠実で実直な性格・・・自分にはない部分に羨望を感じたのかもしれない。この後の作品で「ビューティフルマインド」があるが、これで決定的にラッセル・クロウを好きになった。名作中の名作だ。ラッセリ・クロウの作品には当たり外れがあるかもしれないが、応援したい俳優の一人だ。
ガイ・ピアースもこの作品で初めて知ったが、その時はあまりいい印象を持たなかった。役柄的に狡猾な性格で、のし上がっていくことしか考えていないので嫌なヤツくらいにしか思っていなかった。その後「メメント」や「ハート・ロッカー」「ロックアウト」も観たが、LAコンフィデンシャルにガイ・ピアースが出ていることを知ったのは、「ロックアウト」の後だったと思う。それほど記憶になかったのは恥ずかしい。
そしてキム・ベイシンガーは当時で40歳を回っているが、尋常じゃなく綺麗だ。見惚れてしまう。そして、この作品で助演女優賞をとっている。そこに見惚れたのかもしれない笑。
とにかく、これだけいい俳優が揃っている作品は、魅せるものが詰まっているってこと。当時はストーリーがすごくいい!と思っていたが、それだけじゃないことは今回改めて気付かされた。好きな作品でも、時代が経過しても気持ちは変わらないのは嬉しくなる。そうじゃなくなる作品もあるから。
こういう作品に今後も出逢えるだろうか。
素晴らしかった
公開当時劇場で見て以来なのだけど、当時は今より役者に対する意識が低くて登場人物が把握できずにぼんやりした印象で、絶賛されていて輪に入れず悲しかったのだが、改めて見るとキャラが明確でこれを把握できなかった自分がどうかしている。ラッセル・クロウが若くてスマートで活きがいい。ガイ・ピアーズと穴兄弟。ストーリーがすごく面白いし撃ち合いもハラハラした。
俳優陣の迫力ある演技が見ものの良作です。
6人惨殺事件と警察内部の汚職事件を捜査する、3人の刑事の物語。
とても男臭い映画ですね。主人公3名がとても個性が強く、それでいて有能。袖の下や暴力行為を行うなど品行方正ではありませんが、自らの正義を強く持っている、そんな魅力的な人物であることが良いです。
ストーリーがやや輻輳して間延びしていたり、分かり難く感じる部分もありました。しかし、ラスボスの悪役ぶり・登場の仕方などは秀逸。ラストの銃撃戦も迫力があり、マイナスの印象を帳消しにしてくれました。
流石、アカデミー賞で7部門にノミネートされただけのことはある、一見の価値がある良作だと思います。
もう一度見ないと理解できない
時間がなく、録画した物を少しずつ見ていったので、見終わることには最初の部分の記憶が曖昧になってしまった。
非常に良い作品だと思った。時間がある時に、ちゃんと見て、ちゃんと理解したい。
キャラメインの刑事もの
50年代のLAの腐敗ぶりが酷い、青臭さそうでしたたかな主人公に様々なキャラクターが絡んでなんとも後味の悪い結末へ辿りつく。
犯罪ミステリーもネタ切れなのかプロットよりも特異なキャラで引っ張る路線が多くなった。
捜査ものとしてつまらないのではないが悪人だらけ、助平議員は相場だが刑事まで捜査対象にメロメロ、ホモの検事まで出てくる乱れ様、どっちがましか程度のごみ溜め状態では感情移入に困惑する。
テンポはあるので単純な勧善懲悪ものが嘘っぽくて嫌いという人には受けるでしょう。
放映のたびに見てしまう。
公開年度は「タイタニック」と同年でしたか。
殆ど無名の役者たちの映画では、行かなかったわけです。
戦後の混乱期の後の、警察組織を巻き込んでのストーリー。
暴力、汚職、なんでもこいの世界。
濃いです! でもすごく面白いので、何度でも見ています。
この映画でケビン・スペーシーのファンになりましたし・・・。
野郎ばっかしの中で、リンの存在は光っています。
アカデミー賞の時、リンの姿がよく使われて、ネタになってましたね。
一度見ただけではチョット分かりづらいかもしれませんが、
なにしろ、バズだのバドだの似た名前がバンバン出てくるし・・・。
でも糸がほぐれると、この暗―い雰囲気の虜になります。
かっこいい男たち
目の調子が悪いのかラッセル・クロウとケビン・スペイシーが同じ顔に見えてそれが本当に観賞の障害だった。父はそんなことないって理解してくれなかったけど…
ストーリーは完璧で伏線回収の展開がオシャレ
ガイ・ピアーズがかっこよくて迫真の演技してる時キュンキュンしてて自分って本当にバカだなって思った。
原作越えどころか原作評価すら爆上げさせる、犯罪映画の金字塔 ver.2
原作含め<LA四部作>既読。
公開初日の日比谷など劇場で3度観たが、観れば観るほど評価が上がっていった。
何と言っても原作の長く複雑に交錯するプロットを上手に整理し、さらにクライマックスにむけてグッと盛り上げ、観客がよりおおきなカタルシスを得られるようにまとめあげた脚本が素晴らしい。原作から設定やストーリーを色々改変しているのだが、観客を馬鹿せず適度に複雑さを残した構成のさじ加減は職人芸で、良さを損なわずにかつ面白さの向上に大きく貢献している。
原作は正直なところLA4部作の中では一番下の出来という認識だったのだが、この素晴らしい映画化で原作も読み返す機会が増えて、わかりにくい点への理解も深まり評価も上がった。それにより映画化に際してどれだけわかりやすく面白くかつあの仄暗い熱情を損なうことなくシナリオ化しているかを再度認識した。『ブラック・ダリア』が失敗作だっただけに(原作は傑作なのに何してくれてんのさ)余計に。
ポスターなど各種宣材の「わかってる」感溢れるデザインや惹句なども、スタイリッシュで格好良く作品の魅力を的確に伝えてくれるものだった。
ラッセル・クロウとガイ・ピアースは本作でブレイクして主役クラスにステップアップしたし、再評価されたキム・ベイシンガーはアカデミー賞を始めその年の助演女優賞をごっそりかっさらっていったし、『ベイブ』のおじいちゃん(クロムウェル)が…だしで役者陣もしびれる演技を見せてくれる。スペイシーは…ちゃんと反省しなさい!
まったく関係ないが、クロウ扮するバドがタイピンを上の方に付けているのが気に入って、20年前からずうっと真似している。
同じ年に『タイタニック』があったため、色々割を食った作品でもあるが、たとえ記録には残らなくても必ずや記憶に残ることだろう。
あえて難癖つけるとすれば…カーティス・ハンソン、ブライアン・ヘルゲランドともその後注目していたが、本作でハードルが無限の彼方に上がってしまったため何を観ても物足りなさをおぼえるようになったことか。(『8マイル』(監督:ハンソン)、『ミスティック・リバー』(脚本:ヘルゲランド)が物足りないとか贅沢すぎ)
そして『1917』を買いに行ったはずなのに何故か20周年記念版BDがお店の棚に並んでいて目を疑う。今頃何でー? ということで公開時以来の4度目23年ぶり鑑賞。映画オリジナルであるロロ・トマシが実にいい仕事してる。うまいなー。今観ても傑作であるという考えは微塵も揺らがなかったのでちょっとホッとした。エルロイのインタビューははじめて観たのでキャッホーイ。脚色の大変さもよくわかるというか、そもそもめちゃくちゃ難易度高そうなのにこれに手を出すことにしたヘルゲランドさん最高です。故ハンソン監督とのおしどり夫婦みたいなツーカーぶりがまた。
展開が早く、登場人物が多く、途中までは理解できないところが多かっ...
展開が早く、登場人物が多く、途中までは理解できないところが多かった。とりあえずガイ・ピアースが武勲章を受けたあたりからつかめてきた。序盤の登場人物が活かされてきました。登場人物を覚えておいてよかったぁ~
それにしても、ラッセル・クロウのすぐ切れてしまう暴力的悪徳警官役、はまりまくりです。『ビューティフル・マインド』のイメージが未だつきまとっているので、『グラデュエーター』の役柄も納得できなかったが、この映画で解決した。
社会派サスペンスとして、当時の腐敗した警察・法曹界がうまく風刺されていた。残念なのは、エドとバド二人とも感情移入しにくい人物設定なので自然と評価が下がってしまいますね。ストーリーとしては最高ですが・・・
それぞれの正義が1つになった時
主人公3人それぞれの際立った性格とそこから生まれる正義が見事に絡み合い、事件解決に向かっていく様が緻密に描かれていて物語に深みをもたらしていた。
犯人自体はなんとなく序盤で分かるのだが、犯人にたどり着くまでの過程が3人それぞれの正義の視点から描かれていてそこが非常に見応えがあった。
物語の最後、主人公は犯人を逃さないために自分の刑事としてのあり方を変える。苦しくもそれは犯人が主人公に刑事になるにあたって求めていたものであった。しかし、そうしなければ自分の掲げる真の正義そのものが危ぶまれると思ったのであろう。そして、彼は自分の掲げる真の正義を実現するため出世を目指す。
ラッセル良かった!男臭い作品。
ストーリーもキャスティングも良かった。
特に3人の刑事が良い!
ケビン・スペイシーの一癖ある刑事に融通が利かず青臭いガイ・ピアース。そしてラッセル・クロウ!不器用で自分の正義を貫く、こういった役がよく似合う。
とても好きな作品!!
この映画の全てが最高!
思い出しレビュー15本目。
『L.A.コンフィデンシャル』
今でも好きな洋画は?…と問われると、必ず5本指に入る。
本当に好きな作品なので、レビューは敢えて書かないようにしてきたが、この際思い切って書いてみようと思う。
そこで困った。一体どう書こう…?
散々悩んだ結果、いつもみたいにダラダラ無駄な長文にするより、簡潔に書こうと思った。
本当に好きなものこそ、感想はシンプルになる。
1950年代、LA、ハードボイルド…このムードが堪らなく渋く、カッコいい。この国、この時代を全く知らないのに、何なんだろう、こんなにワクワクさせるのは。
熱血漢、野心家、策略家、3人の刑事。妖艶な一人の女。本作が出世作となったラッセル・クロウのタフな漢っぷりに惚れる。
背後に警察の腐敗絡む殺人事件。なかなか複雑ではあるが、スリリングでじっくりタイプで、何度も見ていく内に面白味が増していく。謎の人物“ロロ・トマシ”にニヤリ。
全てのシーンが好きだが、特にと言ったら、序盤。刑事たちが留置所に押し寄せ、容疑者たちと殴り合いに発展する。始まって早々、ゾクゾクと興奮した。
ジェリー・ゴールドスミスのドラマチックな音楽。カーティス・ハンソンの演出も素晴らしい。
事件は解決した。一方は出世を手に入れ、一方は女を手に入れ…。
この映画の全て、
やはり最高だ!
なーるほど
『L.A.コンフィデンシャル』というこの題名、内容は全然知らない頃からなぜだかずっと知っていて、知っていつつも本当に関心は向けないという状態でスルーしてきたのですが、あるレビュアーの方のコメントを読ませてもらって、ふっとこの映画が妙にくっきり自分の中に浮き上がってきて、ようやく観ることに相成りました。「そう言えば、そういう映画、あるな・・・」とね。
こんだけ有名なのに、私的にはまったく事前情報なし、というある意味、幸せな状態で鑑賞できたのはラッキーでしたね。映画のビックリをしっかりと堪能できました。
私としては、脚本のブライアン・ヘルゲランドがうまいのかなぁ、というところを感じましたですね。なんというか、演出とかはそんなにうまくなかったのでは、という感じがあって、やっぱりこの映画の面白さは脚本の上手さなのかなぁ、と。
そう思って、ブライアン・ヘルゲランドの過去作を見てみると、『ブラッド・ワーク』や『ミスティック・リバー』とかのイーストウッド作品もあるし、『サブウェイ123 激突』なんていうトニー・スコット作品もある。あ、最近見た『ソルト』もブライアン・ヘルゲランドなんだなぁ、と。
こうやって脚本家に注目したくなる作品というのも、私としては嬉しい映画体験でしたね。
みんなわけぇ
50年代ロサンゼルス。暗黒社会の大ボスが倒れたことにより勃発した一連の殺人事件とそれを追う三者三様の刑事たちを描いたサスペンス。
まずはみんな若い!
ケビンスペイシー、ガイピアース、キムベイシンガーにラッセルクロウと豪華俳優陣。20年近く前の作品とためみんな若いのは当然だがそれにしても若い!
そしてこの時点でラッセルクロウが大分渋い!そしてあまり変わらないケビンスペイシー!美しさ際立つキムベイシンガー!エリートガイピアース!
ストーリー的には登場人物が多くなかなか難解。しかしそれを補って余りある3人の刑事たちの魅力。エリートのエド、問題児のバド、飄々としながらも勘の鋭いジャックらが主にチームワークなどは発揮せず笑、個々の鋭い感性で事件を読み取っていく。
そこに絡んでくる美女の娼婦リン。エドとバドと関係を持ち、そこから崩れていく互いの関係(元から悪かったが笑)。クライマックスで殴り合いしてからの同盟関係の感じなかなか好き。
ジャックはやられずにピンチに駆けつける的な感じにしてほしかったなぁ。
また観たくなるタイプの作品。あとメインビジュアルカッコ良いよねこの作品。
一回見ただけでは理解できないかも。
ラッセルクロウ、ケヴィンスペイシー等、名俳優が一同に名を連ねた名作。
とはいうものの、登場人物が多いためストーリー理解がし辛い。おそらく英語を母語とする人々であればスッと入ってくるのだろうが、日本人には一つは一つの名前に馴染みがないため理解に苦闘する。
個人的には、
この映画を見たあとビューティフルマインドを見てラッセルクロウの演技力に脱帽してほしい。
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