L.A.コンフィデンシャルのレビュー・感想・評価
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クライムサスペンスの金字塔。 1950年代のロサンゼルスを舞台に、...
クライムサスペンスの金字塔。
1950年代のロサンゼルスを舞台に、一筋縄ではいかない刑事たちが、それぞれの正義を胸に秘めながら手を組み、警察内部の汚職に命がけで立ち向かう姿は胸アツというほかない。
ラッセル・クロウやガイ・ピアースの色気もダダ漏れで、何度観ても瞬きを忘れてしまい、珠玉の映画体験をお約束する。
再鑑賞で、作品の魅力に気づいた
【鑑賞のきっかけ】
以前にも鑑賞した記憶はあるものの、あまり鮮明な記憶ではなかったです。
しかし、未だに評価の高い作品として、ネット上で紹介されているため、動画配信で再鑑賞してみました。
【率直な感想】
鑑賞し始めてすぐに、何故、以前は感銘を受けなかったのかが、よく分かりました。
若い頃の私は、本作品のようなサスペンス要素を含む作品は、二転三転する先の読めない展開や、意外な真相や犯人などを重視していました。
そうした鑑賞ですと、本作品は、あまりひねった展開はないですし、黒幕が誰かは、大体想像がついてしまうのです。
そこで、当時の私には、あまり魅力のある作品と感じることが出来なかったのでしょう。
しかし、今は、年齢を経るにつれて、「人間ドラマ」の部分に深い関心を持って鑑賞できるようになっており、そうした鑑賞をしていくと、本作品は、極めて優れた作品であると感じることが出来ました。
特に、ラッセル・クロウが演じる、バド・ホワイト刑事、ガイ・ピアースが演じる、エド・エクスリー刑事の二人については、それぞれの個性のぶつかり合いが見事に描写されています。
二人は、正義を重んじるという点では共通しているものの、ホワイト刑事は、どちらかというと、はみ出し者的で、上司の命令にすんなりと従うようなことのないタイプ。
それに対する、エクスリー刑事は、警察学校を首席で卒業し、上司からも好かれるタイプ。
こんな二人ですから、一緒にカフェでの大量殺戮事件を一緒に捜査するようになっても、なかなかウマが合わないのです。
しかし、「正義を重んじる」という共通点が、やがて二人を結びつけていくというその過程が、本作品の見所だと感じています。
ラッセル・クロウも、ガイ・ピアースも本作品が出世作となったことに頷ける作品であったと思います。
【全体評価】
サスペンスよりも、人間ドラマを重点に鑑賞していくと、その素晴らしさが堪能できる作品と感じています。
警察の腐敗が酷すぎる
長尺ゆえの弛み感と登場人物の多さに疲れる。
ダラダラと結末が見え出してからは面白みに欠ける展開に思える。
豪華俳優陣だが、中でもケビン・スペイシーの存在感は素晴らしい。故に彼のプライベートの出来事が残念すぎる。
DV野郎ゼッころマン
古い映画だからこそ、なんていうか直感に訴えかけてくる感じ。
制作当時もコンプラ意識なんて薄かっただろうし、
ましては作中で描いてる時代なんてのはお察しでして。
警察内部の腐敗と権謀術数がカギになるわけだけど、
複雑になりそうな筋をはっきり簡潔に伝えてくる力量がすごい。
ただ今の感覚で言うと、アリゾナに行った二人はきっと幸せになれないと思う。
そこまで意識しての作りだとしたら更にお見事。
やはり名作✨
今夜(2024/10/26)観ました。
数年前に観たきりで内容を忘れたのでしっかりエンジョイできました(笑)
ロサンゼルスを舞台にした犯罪サスペンス映画で、暴力シーンもふんだんに散りばめられていて、好きな人なら否応なしに楽しんでいただけると思います。
ほのかに『グッドフェローズ』の香りがする作品ですが、少し難解で視聴集中力を要します。それだけの価値は充分にあります☝️
白人特権、有色人種の抑圧や支配を垣間見られる胸の悪くなるストーリーで、断続的に怒りが込み上げてきます。が、最後まで観てください(笑)
キャストも文句無し、ラッセル・クロウの役どころも完璧で、クライマックスでは興奮状態で目が釘付けになります(笑)ラスト30分は持っているスマホを置いて作品の世界に没入して下さい👀
少し長いですが、中入りを挟んででも観て欲しいです。
もう30年近く前の映画ですが、本作は全く色褪せていない名作です。是非ご覧下さい!
ドンパチでたくさん死んだなあ
個性のとがった警官たちがドンパチさながら最後は悪玉を倒す。
その悪玉が内部の人間。
今なら、良くありそうなストーリーかも。
その警官たちを若かりしラッセル・クロウ、ケビン・スペイシー、ガイ・ピアースが演じているがどれもはまり役のように映る。
モーテルにおびき出されて絶体絶命の時、エドが「父親のようになりたかった」と言ったとき、バドが「なれるさ。殉職だろ」 と言うシーンがあるがこのごに及んで其れが言える余裕に思わず笑ってしまった。
この映画で唯一、笑ったシーンかも。
ドンパチの結果、うまく収まるがエドは昇進、バドは美人娼婦とアリゾナへ。
なんとも言えない結末だった。
バドは生きてただけ儲けものかも。
1950年代のアメリカもまだ、舗装されていない道路があり、出てくる車のでかさやstyleは当時のアメリカを彷彿とさせる。
その当時でないと描写できない表現もあるのでは。
いずれにしてもあんなに簡単に銃で人を殺せるアメリカ。其れは今も変わってなさそうで、それもどうなん?!
一級品のクライムサスペンス
【あらすじ】
1950年代のロス市警。
熱血漢の刑事バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)は、娼婦のリン・ブラッケン(キム・ベイシンガー)とスーザン・レファーツ、その用心棒で元刑事バズ・ミークスに遭遇する。娼館の経営者は、実業家のピアース・パチェット(デヴィッド・ストラザーン)。
上昇志向のエリート刑事エド・エクスリー(ガイ・ピアース)は、伝説の刑事だった父親を殺されており、逃げ続けている真犯人のことを「ロロ・トマシ」と呼んでいた。
カフェで6人が惨殺される「ナイトアウルの虐殺」事件が発生。被害者の中には、酔った勢いで容疑者を暴行する不祥事を起こし、解雇されたばかりの元刑事、ステンズランドや、バドが出会った娼婦レファーツがいた。
やがて、裏社会のボス、ミッキー・コーエン(ポール・ギルフォイル)逮捕後、
彼が持っていた大量のヘロインが行方不明となる。バドは、彼の後釜を狙って、犯罪者を追い払う、ダドリー・スミス警部(ジェームズ・クロムウェル)たちの裏活動に加わる。
タブロイド紙の記者シド(ダニー・デヴィート)と、ジャック・ヴィンセンス刑事(ケヴィン・スペイシー)は、無名俳優マット・レイノルズ(サイモン・ベイカー)を使って、同性愛者との情報を掴んだ地方検事を誘惑させたが、その現場には誰もおらず、マットだけが殺されてしまう。
虐殺事件の容疑者3人は、警察署から逃走し、エドが射殺して勲章を受ける。しかし、それぞれの件を疑うエドとジャックは協力し、マット殺害現場にあった娼館のカードから、バドを尾行することで、娼婦リンとの繋がりに気づく。。。
【感想】
やたら恐怖心を煽るスリラーとは全然違うし、次々ドンパチが続くアクションでもない。古典的なマフィア映画やフィルムノワールを期待すると肩透かしを食らうだろう。
だが、濃厚な雰囲気を醸し出し、非常に味わい深い、一級品のクライムサスエンスだと言える。
一連の事件の裏に潜む巨悪を暴く犯罪映画でありつつ、人物描写を重視した人間ドラマでもある。上映時間の長さも相まって、中だるみや冗長さを感じる方もいるかもしれない。
それでも、真相探しの筋書きと、1人1人のキャラクターを作り分けた脚本が素晴らしく、俳優陣がその期待を上回る演技を見せている。
出演者たちの持つ熱量と、物語自体の密度が重なりあい、見ごたえのある犯罪ドラマに仕上がっている。
本作が出世作となったラッセル・クロウとガイ・ピアースは、それぞれ武骨な熱血漢と、上昇志向のエリート刑事を熱演。ケヴィン・スペイシーも、世俗にまみれつつ、いつかどこかで正義を求めていた刑事を好演。
非業の死を遂げるゲイの俳優マット・レイノルズ役は、テレビドラマ『メンタリスト』で主人公パトリック・ジェーンを演じたサイモン・ベイカーだが、彼も豪州人で、本人にとって米国映画デビュー作だったかと。
(クレジット上は「サイモン・ベイカー・デニー」名義)
海外ドラマつながりでいえば、本作でミッキー・コーエン演じてるのは、『CSI:科学捜査班』でジム・ブラス刑事(警部)役のポール・ギルフォイルだね。
【以下ネタバレ】
黒幕はダドリー・スミス警部(ジェームズ・クロムウェル)で、ステンズランドとバズ・ミークスは、彼の元部下だった。
暗黒街のボス、ミッキー・コーエン逮捕後、紛失した彼の大量のヘロインを入手して仲間割れした挙句、ステンズランドがバズを殺して遺体をレファーツの家の下に隠し、そのステンズランドも、ダドリーによって消されたのが「ナイトアウルの虐殺」事件だった。
ダドリーは、実業家ピアス・パチェットが経営する秘密の娼館を利用し、タブロイド紙の記者シドに写真を撮らせて有力者をゆすっていた。
バド・ホワイトが愛した娼婦リン・ブラッケンと、エド・エクスリーとの密会写真を撮らせて、バドが見つければ2人が格闘すると仕向けたのも、ダドリーの目論見だった。
ダドリーの罠で、廃屋で鉢合わせたバドとエド。そこにダドリー達一味が襲撃。2人は協力して撃退し、エドはダドリーを背後から射殺する。
黒幕が誰か全然わからなかった。
途中で記者に操られてるなあとは思ったけど、まさかの黒幕。怖すぎ。
ラッセル・クロウの粗暴な刑事。
ケヴィン・スペイシーの気取り屋刑事。
そしてガイ・リッチーのただの真面目じゃない野心家刑事。
皆よかった。
ラスト、真相を封じる引き換えに昇進するのは意外。根性あるなあ。
序盤中盤とつまんねーと思いながら観てたら一転 後半の面白さずば抜け...
序盤中盤とつまんねーと思いながら観てたら一転
後半の面白さずば抜けた
頭がキレる一人と腕っぷしの一人
真逆の相反する二人が腐った組織に振り回されて振り回されて、振り回されて
すべてが合致して手を組んだ瞬間、白黒だったものがカラーになったかのように見えた
ゆったりしたテンポだったのに一気にトップスピードに
セリフも表情もアクションも間も全部いい
カタルシスからの開放も相まってクライマックスで全部持ってかれる
ただやっぱり長いし、序盤と中盤は退屈なのがキズ
すごく評判良かったんだけど
なにかこう物足りないというか。
バンバン撃つだけのイメージだった。
真犯人が誰か別にいることがわかった後、
真犯人を推察しながら見ることになるんだけど、
結構直ぐにこの人しかいないと分かっちゃうのが残念。
嘘をついた人たちと嘘を見抜いた人たち
1997年の作品。
舞台は1953年のロサンゼルス、軽く時代劇。
『ローマの休日』を視聴してるシーンもある。
深キョン主演の『下妻物語』でも『ローマの休日』をTV視聴してるシーンがある。
時代の象徴としても使えて、映画好きな人も喜ぶシチュエーション。
今作はトイレも登場していた。
小物やファッションや景観等もその時代のものを揃え、生活水準や慣習も考慮し、トイレ等インフラに関することまでリアルな再現をしているのは見どころ。
美しさの裏側を惜しげもなく描いてくれている作品。
数少ない女性キャラの中で、美人な娼婦を演じるキム・ベイシンガーが存在感があり、見方によっては『ガンダムSEED』シリーズのラクス・クラインほど目立っていて、もしかしたら影の主役なのかもしれない。
頭脳派の刑事と熱血漢の刑事のコンビがクライマックスを盛り上げてくれて、結末も見事だったし、エンドクレジット中の映像で伏線を回収したりして良かった。
腑に落ちない箇所があったので再視聴しようかなと思う。おそらく見れば見るほど、考えれば考えるほど味がするタイプの映画。
飛び抜けて魅力的な人物がいるかと言われれば不在だが、視聴後じわじわと良い映画だったなあと思わせてくれる。
古い刑事もの
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エリート刑事とヤクザ的刑事がコンビとなる。
で悪の大物を挙げようと捜査を進める。
結局真の黒幕は警察の偉いさんだった。
ついに逮捕確実な状況まで追い詰めるが、エリート刑事が射殺。
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かなり疲れてたので途中で寝てもうた。
でも決して退屈な感じではなく、メリハリはあった。
そして最後、陰ボスを逮捕確定まで追い込むのに射殺するのが昭和的。
しかも出世しか頭になかったエリート警官が行った「正義」。
今の時代じゃちょっと受け入れられないであろう行動やろけどな。
50年代のポップなロサンジェルスで犯罪に手を染めるのは誰なのか?
ワーナー・ブラザースと言えば
ギャング映画を得意とした会社。
その暗くなりがちな犯罪ものを
カラッとしたロスの印象を崩さず
次々と起こる犯罪に謎を重ねます。
公開当時、原作を読んで映画へ、
今回、再び観るまでの印象は
「強い友情が芽生えたラスト」
それがずっと残っていた。
主役はケヴィン・スペイシーですが
実はラッセル・クロウが目立ちます。
熱血刑事役ですが、シャープな体型と視線、
その彼が物語を引っ張ります。
そのほか見たことある俳優がぞろぞろ…
無駄な俳優は皆無と思うほどで、
テンポも良く、最後は意外な展開に…。
この辺りから記憶に残っていた「友情」が始まります。
原作も映画も満足なものでした。
※
【”罪を逃れて笑う男を探せ。”50年代のL.Aの深い闇を、性格も捜査方法も違う二人の刑事が暴く過程をスリリングに描いた映画。刑事としての正義を全うする二人の姿が強烈に印象に残る作品である。】
ー 恥ずかしながらの初鑑賞である。未観賞だった理由は書かない。-
■50年代のロサンゼルス。
ダウンタウンで元刑事を含む6人の男女が惨殺される”ナイトアウルの虐殺”事件が発生した。
ロス市警が捜査に乗り出すなか、殺された刑事ステンズランドの元相棒・バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)は殺された女スーザンと一緒にいた謎の高級娼婦リン・ブラッケン(キム・ベイシンガー)に接近する。
そして刑事たち、バド・ホワイト、エド・エクスリー(ガイ・ピアース)は巨大な陰謀に巻き込まれていく。
◆感想
・L.A.を舞台にギャング達や警察側の様々な人間の思惑が交錯するスリリングな展開と心理描写に、魅入られる作品である。
・ジャック・ヴィンセンス刑事を演じたケヴィン・スペイシーの姿も忘れ難い。
ー 彼が、真なる犯人から胸に銃弾を撃ち込まれた時に口にした”ロロ・トマシ”と言う言葉が、今作の鍵となるのは、観ていれば分かる。
最初に、”ロロ・トマシ”という言葉を使ったのは、刑事だった父が殉職したことと、犯人が捕まっていない事に憤るエド・エクスリー刑事だからである。-
・バド・ホワイト、エド・エクスリーが真相に近づいて行く過程の中で、真実 が徐々に明らかになって行く過程が面白いし、二人と高級娼婦リン・ブラッケンとの関係性の描き方も良い。
・億万長者であったピアース・モアハウス・パチェット(デヴィッド・ストラザーン)が裏社会で行っていた売春組織、ポルノ、麻薬・・。
ー だが、彼も巨悪に利用されていたという事実が分かるシーン。-
■ラストの、バド・ホワイト、エド・エクスリーと”敵”との激烈なる銃撃戦のシーンも見応えがあるし、その後真なる犯人に対して、対峙する二人の姿も印象的である。
<今作は、名優が多数出演しているので、彼らの演技合戦を愉しめるし、スリリングなストーリー展開にも一気に引き込まれるし、巷間で謳われているように確かに名品である。
機会があれば、大スクリーンでもう一度観たいモノである。>
犯罪映画のお手本
有名な作品の映像化なので、読んでいるのが前提、未読だと理解不能な箇所も点在しますが、この作品は筋の面白さではなく、各刑事の出自や性格の描写と、陰鬱なLAの暗黒街的な雰囲気を体感させることに重点がおかれていますのでサスペンス、スリラーは抑えめに演出されています。
ですから、警察スリラーというより犯罪ドラマの側面が強いです。
舞台や時代背景のみならず、映像全体の印象もチャイナタウンに酷似しています。
なんかいい感じ!
似た名前が多く理解しきれ無いけど、なんとかなる。途中まで話の展開が読めず、どうするのこれ?だったが、それがクリアーになるのは気持ち良い。最後の銃撃戦は派手さを出すための無理矢理感や、エドが突然ムラムラしてしまうなど、ちょっと???な感じも無くはないけど、まぁ良いんじゃないかと。最後までダレることなく緊張感があった。ただエンドロール中に挟まれるパレードみたいなシーンの意味合いはよくわからん
何度観ても見飽きない、重厚なクライムサスペンスの傑作!!
舞台となる1950年代のロス、燦々と照りつける陽の光と青い空、それと対照的に映し出される、殺人、収賄、警察組織の腐敗など、様々な犯罪が渦巻く当時一二を争う全米屈指の犯罪都市の闇が見事に再現されていてスリリングな緊張感を煽ります
正義と悪は立ち位置や見る方向からどっちにでも解釈でき表裏一体、主人公達はそんなアンバランスな世界で命を懸けて生きている
という複雑な心理描写をラッセル・クロウさん、ケヴィン・スペイシーさん、ガイ・ピアースさんが熱演し、皆さん素晴らしかったです
さらにそんなキャストを抑え、本作で1998年オスカー Best Supporting Actressを受賞したキム・ベイシンガーさんがすごく綺麗、妖艶な女性を圧倒的な存在感で演じています
息が詰まるような緊張感
極限まで濃縮られたストーリーで最後まで気が抜けないだけに、観終えた達成感が半端ない。印象が残ってないのは、宇宙人や巨大昆虫と戦ったり、マルセイユ爆走したり、隕石落ちたりした年だったからか。
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