クロイツエル・ソナタ(1915)
解説
降り積る雪に閉じ込められた陰欝なロシアの物語である。商人ヤコブ・ルソツフの娘ルスと若き将校イワン・ペトロウイツチとは人知れぬ逢瀬を楽しんでいた。その中イワンはルスの父に結婚のことを頼むが頑固なヤコブは家門の汚れと断然これを拒むのでイワンは失恋の自殺を遂げる。ルスはイワンの情を宿したまま持参金付きで貧乏音楽家グレゴール・マスコウイッツに嫁す身となり、はるばる米国へ渡って来る。罪無くして生まれた小児はグレゴールのために虐げられていた。父の一家も米国へ移住して来たが、ルスの妹エステルとグレゴールとはいつしか秘密の恋を囁く間となり、エステルも因果の胤を宿す。これを知ったルスの傷ましい胸は狂わんばかりになった。ついに絶望の極彼女の拳銃は不倫な夫と妹を斃したのであった。
1915年製作/アメリカ
原題または英題:Kreutzer Sonata
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハーバート・ブレノン
- 原作
- Count Leo Tolstoi
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