クレオパトラ(1963)のレビュー・感想・評価
全12件を表示
会社を倒産寸前にまで追い込んだ失敗作として有名。そこまでひどくは無...
会社を倒産寸前にまで追い込んだ失敗作として有名。そこまでひどくは無かった。が、確かにあまり面白くもなかった(笑)
その壮大さは必見ではある。歴史勉強のつもりで。が、あまりに長い(笑)
まだ映画が勝っていた時代
これだけのスケール、オープンセット、エキストラ、動物、戦闘シーン、衣装が総天然色向き。で大衆は胸ワクワク。日本ならまだ白黒テレビが豪華な時代、娯楽の中心は映画を感じさせる。
そんなエンターティメント性を存分に発揮。エリザベス・テーラーは美しく妖艶な魅力。4時間の大作だし、細かいところは気にせず、当時の高揚を感じ、リズや豪華な衣装などに酔えればいいじゃないか。
うん、この系譜は今はインド映画に受け継がれているかなあ。
世界統一の夢
この時代のことについて、興味も関心もない人が鑑賞しても退屈な映画です。
この時代のことについて、興味も関心もあり、事前に時代背景を理解しているなら楽しめる映画です。
公開は1963年11月26日で、半世紀以上前の映画ですが、見ごたえはあります。
上映時間は244分で、4時間を超えます。
スペクタクルな戦闘シーンを期待すると、期待外れになります。
CGなしで、豪華な巨大セットの中で行われる会話劇という感じです。
史実とは、少し異なり、演出もありますが、クレオパトラという人の人生を知ることができることに鑑賞するだけの価値はあります。
クレオパトラがローマへ凱旋してくるパレードは、史実ではないようです。
クレオパトラは、この程度のパレードを、アレクサンドリアで良く行っていたそうです。
クレオパトラは、王家に生まれ、教養を身につけ、市民の支持を得て、国を統治しますが、共和制から皇帝制に代わるローマという外国の時代の変化、ジュリアス・シーザーの後継者争いに負けて、自殺しました。
クレオパトラは、アレキサンダー大王の世界統一を実現し、世界に平和をもたらすという野望を持つような女性です。
クレオパトラは、エジプトの食料と金で、ローマ帝国を支援することで、この野望をあと少しという所まで、行うところが凄いです。
クレオパトラが、世界統一を実現し、世界に平和をもたらしていたら、どんな世界になっていたのだろうかと想像しても、想像できません。
クレオパトラのような女性は、想像できません。
王家に生まれた女性が、教養を身につけ、市民の支持を得て、国を統治した、例は思いつきません。
主人公はクレオパトラですが、クレオパトラを取り巻く男達がクレオパトラを引き立てています。
クレオパトラを取り巻く男達は、ジュリアス・シーザー、マーク・アントニーとオクタビアヌスで、歴史に残る偉人達です。
ジュリアス・シーザー、マーク・アントニーとオクタビアヌスも、特徴を良くとらえて、演出されています。
ジュリアス・シーザーは、非の付け所がない、スーパースターです。
マーク・アントニーは、勇敢に戦いますが、謀略には嵌められてしまいます。
オクタビアヌスは、戦うことなく、謀略を駆使して、勝利します。
ジュリアス・シーザー、シーザリオンとシーザー・オクタビアヌスという3人のシーザーの物語としても、面白いです。
ジュリアス・シーザーは、残された人生で、何かを成し遂げようと、皇帝になろうと焦った結果、暗殺されます。
シーザリオンは、ジュリアス・シーザーの子供というだけで、シーザー・オクタビアヌスに殺されます。
シーザー・オクタビアヌスは、若くして、ジュリアス・シーザーの後継者になり、ローマ帝国初代皇帝になります。
エジプト・プトレマイオス朝の最後、ローマ共和制の最後、ローマ皇帝制の始まりを知ることもできます。
エジプトは、この後、約2000年間もの間、支配され続けました。
歴史を作ったクレオパトラの美しさ
絶世の美女と謳われたクレオパトラの名に恥じないエリザベス・テイラーの美しさ。
CG のないこの時代に、このスケールの大きさはスゴい。
歴史の勉強にもなります。女性の美しさというのは歴史さえも作るのですね。
ビッグスケール
エリザベステイラーの美しさがより際立っている映画。
20世紀FOXの製作費もエキストラも壮大な超大作!!
リズの体調不良などにより時間もかかり、また不倫騒動もあったりで、約4年かかって作られ、なんと20世紀FOXにとって超大変だった、そして駄作とも言われているが、、、わたしにとってはとても好きな作品。
2年後のサウンドオブミュージックがなかったらきっと破産していたらしいが。。笑
リズ演じるクレオパトラのファッション、ウィッグそしてメイクにも注目!
244分で、約4時間だけれど、トントンと進むこの作品はとても観やすく時間もあっという間に経ってしまう。今じゃCGなしでは作らないだろうビックスケールを、たっぷりエキストラも使い、船も使い、クレオパトラの世界を作り出している。今思うと、巨額だったが、後世に残していきたい作品の一つだろう。
受験生が世界史を勉強するために、今見るべきかもしれない・・・
大学受験のため世界史を勉強する人が観るには最適だ。しかし、この映画はそれほど面白いものではない。史実としては忠実なのかもしれないが、クレオパトラに翻弄されたシーザーやアントニーの男の物語の方が実際興味深いものがあるので、あくまでも謎の美女として扱うことに意義があると思う。こうした有名な話は、人々がすでに頭の中でイメージしたクレオパトラ像があるので、徹底した悪女ぶりとか、徹底した情けない男を描くべきであって、ロマンチックな部分は不要であろう。。。
とにかく4時間は映画として長すぎる。最初に観た地上波の放送が丁度良かった。金の無駄遣いはやめましょう。
【追記】
クレオパトラの主演女優の座を巡って製作側はオードリーとエリザベスのどちらを据えるかと悩んで、米映画館の館主にアンケートを実施したとのこと。どちらが客を呼べるかということだったが、過酷な撮影で入院までしたというエリザベス。出演料は初の100万ドルだった。
野心と策略と愛情の狭間で
やや史実そっちのけな感じですが、美術の気合いは半端ないです。
特にCleopatraのローマ訪問時と最後の海戦シーンは凄いですね。玉座担ぎながら階段コケたら大変よ、気をつけて…と思いながら観てました。
映画の大半、数々の装飾品と衣装に身を包んだElizabeth Taylorの美貌に眼を奪われてしまい、肝心の内容は…、古典舞台みたいな仰々しい台詞をとりあえず聴いているだけのような感覚でした。
美しい半裸と谷間が眩しかったです…。
取り巻きの女性陣も天女のようでした。
現実に恋に落ちてしまった二人によって演じられるCleopatraとAntony。
軍も戦局も故郷も、全てを捨てて愛する女を夢中で追いかけてしまったAntony!お酒と美女に溺れてしまう男として描かれていました。
支配欲と征服欲。
愛に自分達を支配させた2人の最期は幸せだったでしょうか。
実はそんなに美人じゃなかったと言われているCleopatraですが、お色気だけでなく、女王としての威厳と立ち振る舞い、知性、そして何より男性がひれ伏すほどの野心が魅力的だったのだろうというのは伝わりました。
秘密を口外されないし、裸は見られない。
発話障害者と視覚障害者が重用されていて新鮮でした。
エジプトの高官にMr. Spockみたいな人達がいました。
超豪華な衣装とセットに彩られたスケールの大きいメロドラマ風のロマン...
超豪華な衣装とセットに彩られたスケールの大きいメロドラマ風のロマンス作品。エリザベス・テイラーのクレオパトラは美しく華やかだが気高さが無いのが残念。
いいフィルム使ってる
製作費がふくらみ、二十世紀フォックス社が傾いたという伝説の映画で、上映時間は4時間。
クレオパトラはエリザベス・テイラー、前半はカエサル(レックス・ハリソン)との愛、後半はアントニー(リチャード・バートン)との愛。
CGのない時代、これほどのセットとエキストラ、一番いいフィルムを使い、いまだに色あせない見事さに感心してしまう。
アントニーの行動に説得力がないのが痛い。
ただの豪華な舞台演劇になっている
総合:60点
ストーリー:55
キャスト:75
演出:50
ビジュアル:85
音楽:70
豪華絢爛な衣装とセットと、多数のエキストラを総動員した迫力のある映像などは見所である。たくさんの市民が集まっている場面や行進の場面は、実写によるものが持つ生の迫力がある。エリザベス・ティラーの存在感も高かった。
でも壮大な歴史物語なのに、クレオパトラを中心とした人間関係の部分ばかりに大きな焦点が当たりすぎている。これだけ金をかけておきながら、たいして戦闘の場面が撮影されているわけでもなく、具体的な政治や統治が描写されるわけでもない。ひたすらクレオパトラとシーザー、アントニーとのからみ、あるいはその他の登場人物の科白の掛け合いが延々と描写されるだけ。例えばアレキサンドリアにいる敵の船を襲って火をつけたといっても、そうしたのだとシーザーによって宮殿の中で科白で語られるだけで、実際にそうされる場面は描写すらされない。歴史の流れも多くがひたすら宮殿の中でのクレオパトラをはじめとする人々の話として語られるだけに収まってしまっている。そのように劇中の殆どの場面は人々の説明的な話し合いだけで占められており、動画によって物語が動くことがあまりなく、これでは映画としては不満が残る。
結局のところこれは映画というよりも、やたらと金を使った豪華なただの舞台演劇に近い。科白も自然な会話というよりもやたらともったいぶったもので、これもまた映画というより舞台のようだった。これだけ金をかけてこれだけ大きな話を取り上げて、なんでこんなにも室内だけで展開されるこじんまりとした話になったのだろうという印象が強く残った。結局、こんな出来事が起きたと説明的に科白で言われるだけでは動画としての動きが少なすぎるし、それは映画としては面白みに欠ける。
全12件を表示