キングコング(1976)のレビュー・感想・評価
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スケベ大猿の純愛物語
今見ても全然見劣りしない!とは、ちょっと言い難いクオリティの作品です。
当時は、それほど気にならなかったと思いますが、改めて見直してみると如何にも昔の映画だなって感じです。
公開当時は中学生で、ほぼ徹夜明けの状態で観に行ったのに、全然眠くならかったほど楽しませてもらった覚えがあります。
今見れば、画像も古臭いし、ストーリーも単純で捻りがないですが、自分的に大好きな一本です。
特にジェシカが良いですね。今ではもうかなりの高齢だと思いますが、この作品の中ではホンッと輝いてます。かなりセクシーで、ドキドキしちゃいました。魅力的な女優さんです。
この作品、大手プロデューサーのディーノ・デ・ラウレンティスだけあって人海戦術はスゴいです。そして実物大のコングロボットまで作って、お金使ってます。(あんまり活躍はしてるようには見えませんでしたが)
でも、この作品の一番好きなところは、あのコングのスケベ顔!これに尽きます。いや〜、生々しい。そう言いながら、自分も同じような顔して見てたりして・・・
【ネタバレ】
最後に、今回改めて見直して思ったのは、あのラストシーンの切なさ。
コングが貿易センタービルから落下して死んじゃうのは覚えてましたが、そのあと・・・
ジャック、しっかりしろよ!彼女があまりにも可哀想すぎる。コングの方が、よっぽど優しくて男らしかったぞ!
コング‼️キング・オブ・ザ・ワールド‼️
どうも1933年のオリジナルと、2005年のピーター・ジャクソン監督によるリメイク作の二本の名作に挟まれた形の今作は印象が薄い‼️映画としてもだけど、コングのキャラクターの印象も薄い‼️スカル島でもジェシカ・ラング扮するヒロインのドワンとの交流がメインで、見どころであるはずのモンスター・バトルは大蛇のみ‼️ニューヨークでも闇に紛れるように行動するなど、なんかコソコソしてて怪獣王の威厳がない‼️挙句はエンパイアステートビルではなく、今は亡きワールドトレードセンタービルから落下‼️なーんか寂しい作品になってしまった印象‼️でもデビュー作であるヒロインのジェシカ・ラングは、後年の演技派女優のがウソのような色っぽい魅力で頑張ってます‼️
122 実物大のコングつくりました!でも動きまへん
1976年
ポストジョーズが世界中の映画会社で競われる中
メディアも含めて一番の押しが今作。
みなさん本作貶すけどワタシは好き!
結構愛嬌のある表情を着ぐるみで表現。
そのコングが熱をあげるジェシカラングも好き。
CGではこんな感覚にはならんわな(ひとりで力説)。
やっぱり特撮がいいです!
コングは結構エッチなんだけどうれしそうな顔に
「このスケベ野郎が!」と突っ込む。
当時の専門誌ではドワンの胸がはだけてた写真も
あったが映像では未公開。
ジョンバリーの音楽も二人の関係をうまく表していたと
思う。
あージェット戦闘機は出てきません。
あくまでもスーパー武装ヘリにやられます。
それを見守るドワン。見事に感情移入してしまいました。
ジョンギラーミンの演出がよかったんでしょうね。
75点
初鑑賞 1977年1月8日 阪急プラザ劇場
パンフ購入
コングと美女の愛のドラマはここから始まった
怪獣映画の古典を43年ぶりにリメイク。
プロデューサーにディノ・デ・ラウレンティス、監督に『タワーリング・インフェルノ』を大ヒットさせたジョン・ギラーミン。その他、大物スタッフ。
巨額の予算を投じ、自信と期待のほどが窺える。
1976年と言えばSFX技術も発達し、『スター・ウォーズ』などでSFブームの直前。
そんな時代に、“王者”コングは…?
初めて見たキングコングは『キングコング対ゴジラ』だったと思うが、原型コングは本作。オリジナルより先に見た。
しかしTV地上波の録画で、大部分カットされている上に吹き替え。何だか非常にチープに感じたのを覚えている。
実際作品は興行的には大ヒットしたが、批評や見た人の感想は賛否。
自分も初見以降何度か見て、また久し振りに見て、良かった点や不満点混雑。
以下、挙げると…
時代設定が1930年代から1970年代に。1970年代の雰囲気も悪くないが、1930年代のまだ世界が謎と神秘に包まれていた雰囲気は薄れた。
島への冒険は映画撮影ではなく、油田採掘。現代的と言えば現代的だが…。
よって、キャラも設定変更。デナムに当たるフレッドは石油採掘のリーダー、ジャックは同名だが旅に同行する生物学者、アンもドワンとなり、街中スカウトではなく海を漂流していた所を助けられる。
ここら辺は別物だが、島に到着~コング出現~アンもといドワン連れ去られ…は概ね踏襲。
救出の為、太古の恐竜が生き残っている島を行く筈が、見せ場の一つなのに、今回恐竜は登場せず。当然恐竜とのバトルはなく、唯一大蛇と闘うだけ。も、物足りん…。ピージャクも本作を見た時落胆したという。
もっと現実味ある世界観を目指したのだろうが、秘境アドベンチャーとしてのワクワクが失われちゃ…。
クライマックス、エンパイア・ステート・ビルではなく世界貿易センタービルに変更になったのも最大の議論点。しかし今見れば、在りし日の世界貿易センタービルの勇姿に感慨深いものが…。
ストップモーションアニメではなく、日本の特撮のような着ぐるみ&ミニチュアに。
これも賛否分かれる所。ウィリス・オブライエンのストップモーションアニメ演出が良かった…との声多し。
コングのスーツデザインにまだ若手だったリック・ベイカーも携わり、スーツアクターも担当。さすが『2001年宇宙の旅』の猿に多大な影響を受けたハリウッドきっての猿マニア!
が、本作のコングのデザインを見て非常に失望したというが、それでもなかなか表情の変化やベイカーの目の演技は見もの。
着ぐるみやミニチュアは日本のお家芸。が、この頃の日本特撮と言えば…。前年に昭和ゴジラシリーズは一旦終了し、他の特撮も低予算&子供向け。
それに比べれば、予算の違いもあるが、大掛かりで非常によく作り込んでいる。
衰退した着ぐるみ&ミニチュア特撮の醍醐味を、ハリウッドがたっぷりと。日本よ、悔しがらないとダメだ。日本特撮が息を吹き返すのはまだ少し先の事。
賛否多いが、だがしっかりと肯定したい…いや、褒め称えたい点がある。
コングとヒロインの交流。
オリジナルではアンはキャーキャー悲鳴ばかり上げ、何だかコングが不憫に感じた。
本作でも勿論最初は戦くが、次第にコングへ情が移る。
輸送船内で暴れるコングをなだめたり、特筆すべきはクライマックス。
世界貿易センタービル天辺にて、戦闘機が迫り来る。コングは愛するドワンに危害が及ばないよう、彼女を離す。
ドワンは懇願。私を離しちゃダメ! 殺されるわ!
何かと賛否多いリメイクコングだが、このシーンだけは特別。胸打ったなぁ…。
ジャックもコング擁護派。オリジナルでは恐れられていたコングだが、味方が増えた。
そのドワン役に、本作で映画デビューとなったジェシカ・ラング。
今や2度のオスカーに輝く名女優だが、この時は演技を酷評され、“キングコングの恋人”と暫く揶揄され…。オリジナルのフェイ・レイも似たような事あったんだろうなぁ…。
それがバネとなり、本作の後演技のレッスンに励み、名実と共に実力派へ。
本人にとっては思い出したくない役だろうが、初々しさ、セクシーさ、キュートさ、魅力たっぷり。あんな露出の高い格好で野郎どもしか居ない船の中を歩き回っちゃアブナイでっせ。
相手役のジェフ・ブリッジスも長髪髭面でワイルドセクシーな雰囲気。
その二人のロマンス。
初見時子供ながらに、アダルトな雰囲気と言うか、はっきりエロスを感じた。
ここが、このリメイク版のポイントだったりして…?
久し振りに見たら、そう悪くはなかったな。
オリジナルへ溢れんばかりのリスペクト。本作で描かれたコングと美女の愛のドラマ。それらを併せ、さらに深みをもたらしたのが、ピージャク版。
そうやってコングは愛され続けていく。
…次の“続編”を除いては。
美女と野獣と悲しき男
WOWOWのキングコング特集にて。
『キング・コング』('33)の最初のリメイク映画。
公開前、撮影用にコングの等身大ロボットが作られたことが話題だった。たしか、どの関節がどう動くとか、本物のように動けるロボットだと説明されていたはず。マスコミを集めて行われたロボットの発表会の様子が、そのまま劇中のコング上陸の発表会の場面に使われると、日本の雑誌は報じていた。
だが、実際にはロボットを使った場面はほんの一瞬で、しかもほとんど動かない。着ぐるみとフォルムが全く違うのでバレバレだ。当時中学生だった自分は、アメリカ映画では着ぐるみ怪獣が珍しかったので、むしろそっちに驚いた記憶がある。
ジョン・ギラーミンの演出は、ベテラン監督らしく卒がない。
まずオープニングがいい。木箱の焼き印文字を大写しして地名を示した後、カメラが引くとそれはクレーンに吊り下げれていて、船に積み込まれようとしている。更にカメラがパンして港湾に従事する男たちがみえてくる。スピルバーグが『レイダース』で似たような演出をしていた。
他にも随所に冒険活劇らしいワクワク演出が見られる。
一行が上陸した髑髏島では、ロケーションだと思われる大自然の景色を効果的に背景に織り込んで、画的な美しさもみせる。
船のレーダーがコングの居場所を示すモニターの陳腐さや、足跡の大きさがマチマチなのは、ご愛嬌。
本作の最大の功績は、ジェシカ・ラングのイントロデューシングだ。
ファッションモデルからヒロインに抜擢された彼女は、当時演技力を酷評されたが、今観るとそれほど酷くはない。
ゴムボートで漂流している登場場面から、ファンタジーのヒロインにふさわしいインパクトを示していて、空気が読めない感のあるキャラクターも合っている。
コングの愛撫への反応が、たまらなく色っぽい。
本作の後、数年間演技トレーニングに打ち込んだらしく、アカデミー賞・エミー賞・トニー賞の三冠女優となったのは立派だ。
物語は、コング登場までか結構長い。
コングを捕獲してアメリカに運ぶ頃にはほぼ3分の2の尺を消化している。
これでも詳細を大胆に省いていて、所々で話が飛んでいる印象を受ける。これを丁寧に描くと、ピーター・ジャクソン版のように長尺になってしまうのだろう。
コングが世界貿易センタービルによじ登るクライマックスだが、そもそも髑髏島で岩山のツインタワーに登っていた場面がないので、登ることに説得力がない。更に、あれをよく登れたな…と感心する。
ジョン・バーキーが描いたポスターイラストがサイズ感を完全無視したド迫力だったため、それとのギャップにも戸惑ったものだ。
余談だが、生頼範義もゴジラシリーズのポスターイラストでサイズ感を無視していて、しばしば指摘された。が、観客を呼び込むためのポスターだからインパクトが強い方が良いし、アートとしての完成度が高いから配給側も認めるのだろう。
そういえば、続編の『キングコング2』の日本版ポスターは生頼範義だったような…。
長髪のジェフ・ブリッジスは、髭面がよく似合う。強そうな男が悲しげな目で哀愁を漂わせる色気では、トム・ベレンジャーとジェフ・ブリッジスが双璧だろう。
コングはスケベでだらしないが、いざとなれば女のために命を張る勇敢な男だった。
美女と野獣の片道の恋は、壮絶なまでの悲しい結末をむかえる。
この世界貿易センタービル屋上の攻防だけで、この映画は観る価値がある。
そして、倒れたコングの脇で泣き叫ぶドワン(ジェシカ・ラング)に人垣をかき分けて駆け寄ろうとしたジャック(ジェフ・ブリッジス)が途中で足を止めたのは、泣きながらもカメラのフラッシュを浴びているドワンの姿に、棲む世界が違うことを改めて感じたからか。
ここに、二重の悲恋物語が構成されている。
この映画の撮影当時、世界貿易センタービルは開業から4〜5年しか経っていなかった最新の超高層ビルだった。エンパイア・ステート・ビルにしなかったことに批判もあったが、時代背景を現代に移したリメイクとしては、世界一の称号を奪取したこのビルが妥当だったと思う。
ジョン・ギラーミンが『タワーリング・インフェルノ』で成功を収めた直後の作品だということも、意図せずとも連続性を感じる。
2001年9月11日、目を疑う光景がテレビ画面に写し出された時にわかにこの映画を思い出しはしなかったが、今思うとこのビルは宿命を負っていたのかもしれない…とは、ロマンチック過ぎるか。
改めて本作を観て、本作と911との相似形について初めて思い当たりました
ジョン・ギラーミン監督作品
1969年の「レマゲン鉄橋」、1974年の「タワーリング・インフェルノ」、1978年の「ナイル殺人事件」で知られる監督です
特に「タワーリング・インフェルノ」は超大作にして超大ヒットしました
1976年12月公開
その「タワーリング・インフェルノ」の次の作品です
本作の次は1978年「ナイル殺人事件」
これも大ヒットしましたし、内容も良い素晴らしい作品でした
つまり監督が最も脂がのっていた時代であったということです
キングコングと言えば、もちろん1933年の作品が元祖
世界中総ての怪獣映画の始祖です
キングコングが登場する映画は日本の東宝特撮を含めて何本かありますが、本格的なリメイクは本作が初めての作品になります
ゴジラが日本の宝なら、キングコングは米国の宝です
あたら疎かには扱えません
と言うことで、前作「タワーリング・インフェルノ」で実績をだしたギラーミン監督なら資格は十分です
彼は若い時にターザン映画を2作撮っていますから、ジャングル撮影は慣れていますし、その脚本も書いていますから実はこういう映画が好きな人だったのかも知れません
もしかしたら監督の持ち込み企画であったかもしれません
お話は初代の1933年版にほぼ忠実です
でもラストはエンパイヤステートビルディングではありません
3年前に完成したばかりのワールドトレードセンターです
なので時代は1976年の現代です
WTCは1973年4月4日開業
110階建て、屋上は約415メートル
エンパイヤステートビルは102階、屋上は381メートル
完成当時世界一の高さを誇って居ました
でも完成してたった1ヶ月後にシカゴのシアーズタワーに抜かれてしまいます
そちらは110階、442メートルでした
いずれにせよ、WTCは正に戦後アメリカの繁栄が絶頂に達したシンボルでした
たぶん、これを舞台に何か映画撮れないかというのが企画の出発点だったかと思います
WTCありきの映画だったと思います
火事になるのは、撮影中の「タワーリング・インフェルノ」と同じになってしまう
そうだ!超高層ビルならキングコングに登ってもらおう!
そういや、1973年は初代キングコング公開から40周年じゃないか!
超高層ビルの映画なら、「タワーリング・インフェルノ」のギラーミン監督で決まりだ
てなことで、企画がスタートすると
1973年10月から1974年3月にかけて、第四次中東戦争による第一次オイルショックが起きます
石油価格がいきなり4倍に跳ね上がったのです
これにより世界中に猛烈なインフレが発生しました
もちろん米国も日本です
水より安かったガソリンが、そうでなくなったのですから、そりゃあパニックになります
劇中で、エネルギー危機だとか台詞にあるのはこういう訳です
こいつを脚本にぶち込むと、一行が南洋の島になんとしても行くというモチベーションと、一行の装備がかなり充実している理由付けが明確になり好都合です
キングコングをどうやってNY に運んだかも空のタンカーを使うことで簡単に説明できます
漂流中の女優の卵は、お約束の登場人物なのでまあ無理やりの登場です
製作中にあった大きな事件には、こんなことがありました
1974年8月ウォーターゲート事件でニクソン大統領辞任
1975年4月サイゴン陥落
1975年12月フォード大統領訪中、米中国交正常化
1976年7月アメリカ建国200周年
絶頂からの転落の予感です
キングコングは、そのWTC の屋上から転落するのです
また石油を求めてあくどく立ち回る、欲の塊の男はキングコングに踏み潰されてしまうのです
オイルショックはこの後の1979年にもイラン革命によって起きます
石油価格は更に数倍に跳ね上がるのです
安い石油の安定確保が米国の国家戦略の至上命題となり、中東にどんどんとのめり込んでいくきっかけはこれです
そのツケが巡り巡ぐって、本作の23年後、911という悪夢の形でWTC を文字通り直撃するのです
改めて本作を観て、本作と911との相似形について初めて思い当たりました
ギラーミン監督も、製作陣も役者逹もそんなこと夢にも思ってなかったと思います
映画の神様の不思議な御業なのでしょうか?
1976年の製作ですから、まだCGもVFX も存在しない時代です
スター・ウォーズ以前の映画なのです
つまり日本の東宝特撮と同じ土俵で撮影されています
キングコングはもちろん着ぐるみです
それがミニチュアセットを破壊するのです
そう考えて本作の特撮シーンを、1975年の「メカゴジラの逆襲」と比較してみると、本作の特撮の方がずっと良いと分かるはずです
確かに予算規模は段違いですが、それでも丁寧なつくり、合成の見事さは、この時点で、お家芸のミニチュア特撮ですら日本の特撮は立ち遅れてはじめていたと分かると思います
本編の差も歴然としています
カメラは南の島と海を明るく美しい映像で撮っています
脚本も演出もまずまず
NY でのキングコングの登場シーンは出色の出来です
巨大なカバーに覆われてステージに現れるのですが、そのカバーがガソリンスタンドの給油マシンを模してあるのです
笑ってしまいました
ジェシカ・ラングはとても美しくて、セクシーだけども清潔感があり、ちょっと頭が足りないけれど心の優しい女性の風情を上手く演じています
キングコングの花嫁としての衣装も素敵でした
本作の成功の半分以上は彼女の功績と思います
「ディープスロート」は1972年のかなりどぎついポルノ映画のこと
ちょいとこの台詞はやり過ぎだったと思います
でも大ヒットした映画ですし、ニクソン大統領辞任のウォーターゲート事件の情報提供者のことにも掛けてあります
怪獣映画の女優と悪口を言われたようですが、結局映画初出演の本作が出世作となります
ポスターの絵は、WTC のツインタワーの両方にキングコングが足をかけて立ち、攻撃してくるジェット戦闘機を鷲掴みにしています
このジェット戦闘機は、なんちゃって戦闘機でこんな形をした戦闘機は存在しません
そもそもこんなシーンはありせん
攻撃してくるのはヘリコプターです
第一、キングコングが無闇に大き過ぎです
オタク心にこのポスターが許せなかったのは、遥か昔のこと
まあ、本編通りにポスターを描くとちょっとショボい絵面になりますからね
誇大広告ですがしょうがないです
ニューヨーク大停電の9ヶ月後にベビーブームが起こった
高校時代に映画館で観たときの感動は忘れられない。ひょっとすると、映画館で初めて号泣したのはこの映画かもしれないのだ。しばらくキングコング・ブームが続き、サンシャイン60にも実物大のコングが飾られていたものだ。
『ディープ・スロート』のおかげで助かった女優。チラリと見える裸体の美しさは高校生にとってはかなり目の保養となった。「インカ帝国を発見したのはコルテスじゃなくピサロだ」などという台詞にも世界史を勉強する身には記憶に残った。もちろん「ニューヨーク大停電の9ヶ月後にベビーブームが起こった」という会話はずっと記憶に残る。
高い砦の中で原住民たちの怪しげな儀式を発見するが、未曾有の大油田発見か!と躍起になる石油会社スタッフたち。「コング コング」と雄叫びを上げる様子には興味はなく、ジャックだけが巨大な猿を予言していた。ドワンは原住民にさらわれ、キングコングが彼女を掴んで島の奥へと帰ってゆく・・・このときの原住民の踊りも神秘的で印象に残る。
クライマックスでは、今は亡き世界貿易センタービルに登るキングコング。途中、ツインタワーのもう一方へ飛び移るという曲芸も見せてくれる。そして悲しい結末。金儲け主義の大企業への風刺と軍批判の思想が伺えるところも素敵だ。
着ぐるみコングとセクシーなドワン
"キングコング" シリーズ第1作。
DVDで2回目の鑑賞(字幕)。
オリジナル版との違いは多々あれど、いちばん異なる点はコングとヒロインの間に恋のような感情が芽生える点かと…
アクション・シーンを極力減らして、ドワンとコングの物語にフォーカスしようとしたのでしょうが、正直物足りない。
後年のピーター・ジャクソン版でさらに掘り下げられていたので、物語の厚みは同作に軍配が上がるのではと思いました。
コングが着ぐるみなのは日本の特撮技術を模倣していて嬉しかったですが、殆どの場面で直立歩行しているのが違和感バリバリで、人間にしか見えなかったのがちと残念。
オリジナル版にあったような、髑髏島で繰り広げられた恐竜との戦いは一切無く、唯一大蛇とバトルしていましたが、「めちゃくちゃ呆気無く終わったなぁ…」と云う感じ。
クライマックス、登るのはエンパイア・ステート・ビルではなく、ツインタワー・ビルでした。同時多発テロで崩壊したビルなだけに非常に感慨深いものがありましたが、「やはり前者でないとなぁ…」と云う想いも過りました。
ジェット戦闘機が相手ではコングが敵わないにも程があるだろうと製作者が判断したのかは知りませんが、ヘリコプターに変更されていました。撃たれて血を流すコングが痛々しく、かわいそうでした。カラーだから余計に生々しかったです。
※修正(2024/06/13)
こりゃダメだ。
お金はかかっているけど、これはイマイチ。どうしても前後と比べてしまいます。特撮の魅力は前作の方が、映像の迫力は自作の方がある。ストーリーはもちろん面白いのですが、キングコングはエンパイアステイツビルじゃナイト・・・。
見ていて おもしろくない
キング コングが まちで暴れまわる。しかし、見ていて おもしろくない。映像に迫力が ないからと思われる。もっと恐怖や興奮を引き立たせるための努力が必要。
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